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中道あんさん流・人生を変えたいときに大事なことは? 【50代からの起業】「あり方」を知ると方法はついてくる

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中道あん

人生100年時代というなら、50代はまだ半ばですね。忙しい毎日を過ごしている50代のみなさんは、5年後、10年後が見えていますか? わかっているのは、のんびり隠居なんて夢物語ということ。それなら不安を抱えたままにしないで、何かできることをしたい! トップブロガー中道あんさんに「あり方」について語っていただきました。

働く理由は人それぞれですが

私が45歳で正社員になったときに、周りにそのような働き方をしている人はいませんでした。ほとんどがパート主婦で専業主婦も珍しくありません。同じころ、職場で仲良くなった友人が離婚をきっかけに正社員になります。自活するためにはしっかり稼いでいかないと、将来が不安で仕方ないという理由からです。

その友人曰く、大学時代のサークル仲間には正社員として働いている人がおらず、会えばなんだか肩身が狭い思いをすると嘆いていました。働く理由が「生きがい」からではなく、正社員のキャリアは「頼れる相手がいない」しかたないからという思考です。「どうして自分は毎日アクセク働かねばならぬか」パートナーシップさえ上手くいけば、友人達のように自由気ままに働けるのに……。

欧米の夫婦は「愛」で繋がっており、日本の夫婦は「お金」で繋がっている。と聞いたことがありますが、昭和世代はまさにその通りです。自分のために働きたいという人は少数派ではなかったでしょうか。

彼女は優れた資格があって、正社員になり始めた私の3倍ほどの年収がありました。持ち家もあり、ひとり暮らしには不自由ない生活の基盤が整えられており、安月給の自分と比べると羨ましい限りだと私の目には見えるのです。このように事実は一つなのに、友人は自分のことを情けなく思い、私は羨ましく思うという真逆の見方をしていました。

あり方によって見え方は変わる

私たちは、ものごとを客観的に見ているようですが、実際には自分の都合のいいように解釈して見ているものです。それが、こうあるべきの「思い込み」です。今はSNS隆盛の時代であり、インフルエンサーやアフィリエイターなどで驚くほど稼いでいる人が増えてきており、これから益々増えていくでしょう。でも私たち50代は、うんと成熟してからネット文化ができたので、リテラシーが低い人も多いです。

私がAmebaブログを始めたのは50歳の時。それこそITなんて言葉も知らず、ただ毎日、丁寧な暮らしの中から気づきを書いて投稿していただけです。たまたま、多くの同世代に共感を呼び、公式トップブロガーになれた。そのご褒美のように,出版までしちゃった。じつに幸運だったのです。

55歳で会社員をやめて起業するときには、その友人は「ブログなんかで起業ができるの?」と随分と心配してくれました。「ほんとうに大丈夫なの?」「そんな世の中甘くはないよ」「成功する保証はどこにあるの?」などなど。それに対しての私の答えは「わかりません」です。そう言ってしまうと、更に友人の心配は高まってしまうので曖昧な返事をしていました。

彼女には「Amebaブログをやっているだけで稼げるなんてありえない」と見えたのでしょう。一方の私は、「やってみなければわからない」と思っていました。そうです、何事も結果を出すには実際に行動してみないと分からないものです。賢い友人は、考えすぎてしまって
「そんなのやる前から失敗するに決まっている」と結論づけたのです。

私は幼いころから強い好奇心と行動力のある悪ガキでした。それは怖いもの知らずで「突発的」だったので、親から毎日のように叱られる原因に。父親からは「お前はとっぱもののアホ」と言われ……。父からは亡くなるまでそう呼ばれていました。でも、今ならそれが自分のアイデンティティであり、自分がどんな人間であるかという「あり方」だと分かります。働き方、起業、Amebaブログの価値、ひとつひとつの出来事をとってみても友人と私では見え方は大きく違います。つまり、あり方によって見え方は変わるのです。あり方を変えずに見え方を変えることはできません。

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