60歳を過ぎて始めた動画制作。「不安にとらわれる時間を、今を楽しむために使いたい」yamaさん【後編】
住まい
インテリアの主役はそこで暮らす人と動植物。
快適に暮らせる環境作りに重きをおいて。
15 50代でマンションを売却し1LDKの賃貸暮らしに
57才のときに予期せぬ整理解雇で仕事を失い、いちばん悩んだのが、ローンが半分以上残っていたマンションについて。当初は住み続ける道を模索していましたが、住み続けられたとしても、設備が古くなればリフォームが必要な上、固定資産税や管理費もかかります。さらに不動産売却には相当のエネルギーを要するので、いつか売るのなら元気なうちに実行するのが得策と思い至りました。売却にあたっては、自分で部屋の写真を撮ったり、セールスポイントを業者に伝えたかいもあり、ほぼ希望通りの価格で売却。売却したお金で残りのローンは返済でき、老後資金にもほんの少し余裕ができました。
16 生前整理は自分と向き合うトレーニング
今後の住まい問題に直面し、長い間住んだ3LDKの家にある大量のものとも向き合うことになりました。まずは使わずにしまい込んでいたものや、いつか使うかもと保存してあった生活用品など、ストレスなく処分できるものから手放し、最後に残ったのは子どもたちとの思い出が詰まったものでした。工作や手紙は写真に撮り、アルバムから剥がした写真とともにボックスに保管。手にするとそのときの光景が浮かぶものばかりで、泣きながら作業することもありましたが、この作業を通して、過去の自分から昇華できたように思います。そして「今後どうしても必要なものを買うときは、必ず何かひとつ処分する」ということを自らに誓いました。また、地震対策として、母から譲り受けたドレッサー以外、自分より背の高いものはすべて処分しました。
17 掃除しやすいように脚つきの家具をセレクト
ひとり暮らしになり部屋が狭くなった分、家具もサイズダウン。ベッドやチェスト、本棚は「無印良品」の木製家具でそろえました。サイズに加え、こだわったのが脚つきであるということ。文鳥がほこりや髪の毛を誤飲してしまわないように、毎朝掃除をするのですが、隅々まで掃除がしやすく、助かっています。
18 バスタオルを処分しフェイスタオルのみに
お風呂上がりはバスタオル。そんな思い込みがありましたが、よくよく考えてみると、ひとり暮らしの住まいではフェイスタオルでこと足ります。そこでバスタオルをやめてみたら、洗濯が楽! 干すときや収納するときに場所をとらないところもいいですね。