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【年金生活】適正な食費は?固定費は?ファイナンシャルプランナーが解説

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ゆうゆう編集部

年金生活に入ると、当然ですが、現役時代に比べて使えるお金が少なくなります。そのため、現役時代の収入が多かったご家庭ほど、やりくりが厳しくなる現実があります。年金生活のやりくりでは、各費目の支出額をいくらくらいにすればいいのか、悩む方も多いでしょう。そこで今回は、年金暮らしの家庭向けに、費目ごとの適正支出額についてファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんに教えていただきました。

食費は月額4万~5万円が年金生活の適正額

表1には、年金月額「16万円」「20万円」「24万円」の3パターンの家計例を載せています。年金月額は、税金や社会保険料を引いた「可処分所得」ですので、自分の年金額と照らし合わせる際は手取り金額に近いものを参考にしてください。

3つの家計とも、赤字を出さない前提で、各費目の支出額を配分しています。食費を例に金額を見てみると、年金月額16万円の場合でひと月3万5000円。20万円では4万2000円、24万円になると5万円になります。

夫婦2人なら何とか収められるというご家庭があるいっぽうで、「食べることが大好きだから、食費は削りたくない」とか、「生活習慣病対策のために食材選びにこだわっている」といった事情がある場合は、食費の予算を多めに考えてもOKです。

マンション住まいの管理費は貯蓄から支払ってもやむなし

表1の住居関連費は、固定資産税の月割り分を入れています。マンション住まいで管理費や修繕積立金の負担がある場合、年金内には収まりきらないでしょう。

老後資金が十分にあると感じているご家庭では、管理費と修繕積立金を貯蓄から支払ってもかまいません。その場合は、「95歳から現在の年齢(夫婦の場合は若いほうの年齢)を引いた年数分」の管理費、修繕積立金の総額を見積もり、老後資金額と照らし合わせて、払いきれそうなことを確認する作業が必要です。

年金内で管理費と修繕積立金をまかないたい場合は、いくつかの費目の予算を抑えて捻出するしかありません。食費の予算を多めに取りたい場合も同様ですが、教養娯楽費、レジャー費、交際費の3つを減らして調整するのが現実的です。

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