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【センテッドゼラニウム】の栽培方法と活用アイデア2選|桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活

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ゆうゆう編集部

「ハーブは暮らしに役立ててこそ、楽しい!」と話すのは、長年にわたってハーブを育て、その利用法を研究してきた桐原春子さん。本連載では、毎回1種類のハーブを取り上げ、栽培方法や活用方法、歴史などを教えていただきます。第6回は【センテッドゼラニウム】です。

本連載の他、桐原春子さんの記事は桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活をご覧ください。

見て、飾って楽しむハーブ【センテッドゼラニウム】

ハーブというと食用をイメージしがちですが、暮らしの中で、見て、飾って楽しめるのもハーブの大切な要素。

センテッドゼラニウムはそんなハーブのひとつです。

別名/ニオイテンジクアオイ(和名)、ニオイゼラニウム 
科名/フウロソウ科 
性質/常緑低木 
樹高/30~100cm

いろいろな香りの葉をブーケやクラフトに

センテッドゼラニウムとは、葉に強い芳香があるゼラニウムのことで、花を観賞するゼラニウムと区別するために、こう呼ばれています。

香りは種類によってさまざまで、バラの香りをもつローズゼラニウムがよく知られ、葉に含まれる精油成分は、化粧品などの香料に利用されています。他にもレモンゼラニウム、アップルゼラニウム、シナモンゼラニウム、ヘーゼルナッツゼラニウム、ペパーミントゼラニウムなど、いろいろな種類があります。

桐原春子さんによると、「香りがよく、常緑で一年中利用できます。葉に印象的な模様が入るものもあり、葉も花も美しいので、ブーケやポプリ作りに欠かせません」と、その魅力は豊富。

「英国では、ビクトリア女王の時代から人気が高く、今もいろいろなセンテッドゼラニウムをコレクションし、窓辺に並べています。風が吹くとよい香りが漂ってとてもいい気分。日本でも多く種類がそろいます」

桐原さんはお菓子の香りづけやクラフトにも盛んに利用しているそう。

「葉を切り取って布などに貼り、額縁に入れて飾ったり、ローズゼラニウムなどローズ種はパウンドケーキやクッキーを焼く際に葉を貼りつけ、香りを移したりしています」

日光と水はけのよい土壌が大好き

センテッドゼラニウムは日当たりのいい場所を好み、強い寒さと夏の高温多湿が苦手なので、鉢植えで管理するのがおすすめ。

「種類によっては植えたままだと株が乱れるので、花が終わったら剪定して樹形を整えます。寒冷地では、冬は日当たりのよい室内に鉢を置いて。害虫はコガネムシの幼虫が根を食べるので注意が必要。また、挿し木で増やせます」

苗を寄せ鉢に

ローズゼラニウム、‘レディープリマス’ 、‘スノーフレーク’ など、7種のセンテッドゼラニウム。その小さな苗をひとつのバスケットにまとめて、寄せ鉢のスタイルに。葉に触れると、いずれも個性的な香りが立ちのぼります。

ローズゼラニウム(下)のように、斑紋が入る花も華やぎがあって素敵です。

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