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【ガーデニング】春を先取りする、アネモネとすてきな仲間たち。植えっぱなしで楽しもう!

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光武俊子

山野草の雰囲気を自宅でも楽しむなら

バルカン半島東部~トルコなど、地中海東部沿岸地域が原産地のアネモネ・ブランダは、日本のキクザキイチゲに似た草姿、雰囲気の花です。暑さには弱いものの日当たりよい場所を好むので、落葉樹の下などが適します。

ブランダはイギリスの古典植物として親しまれ、赤やピンク、青や紫色、白など、多彩な花色の園芸品種

品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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があります。山野草的な雰囲気をもつアネモネのなかでも育てやすいといえます。

【ガーデニング】春を先取りする、アネモネとすてきな仲間たち。植えっぱなしで楽しもう!(画像11)

ブランダ

最初に書いたように、かつてアネモネ属は秋に咲くシュウメイギクや、ニリンソウやキクザキイチゲなどをふくむ大きな属でした。けれども近年のDNA分析による分類で以下のように属が分かれました。

アネモネ属:ボタンイチゲ(アネモネ・コロナリア)やA.パボニナなど
アネモノイデス属:イチリンソウ、キクザキイチゲ、ブランダ、バイカイチゲなど
アネモナストルム属:ニリンソウ、ユキワリイチゲなど
エリオカピテラ属:シュウメイギクなど

見た目はよく似ているイチリンソウとニリンソウも別々の属に分類されているので、不思議な感じです。しかも、アネモネ属にはまだ63種があるとか……。

イギリスのキュー王立植物園が分類を見直したのは2018年ですが、園芸店や図鑑などの多くもまだ旧名で扱っているので、どちらの属名で呼んでも間違いではありません。アネモネの古い仲間をふくめて魅力的な花々に触れてみてください。

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アネモノイデス属になったシルベストリス

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アネモネ属に残ったアネモネ.パボニナ

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八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。

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夏越しとは、暑さに弱い植物を夏の高温や強い日差しから守り、元気な状態で夏を乗り切らせる管理のことです。鉢を日陰に移動する、風通しをよくする、水やりを工夫するなどの対策が必要です。

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用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

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