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88歳 現役医師 帯津良一さんが語る「幸せは人生の後半にあり」

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帯津良一

60代よりも70代よりも いまが一番楽しい

自分の人生が華やかになってきた、充実してきたと私が感じ始めたのは60代になってからです。

この頃はまだまだ元気で、イギリス、アメリカ、ポーランドなど世界各地を訪れて、ホリスティック医学、スピリチュアル・ヒーリング、ホメオパシーなど、体だけでなく命や心に働きかける医療を精力的に学びました。池袋のメトロポリタンホテルのなかに、代替療法を取り入れたクリニックを開設したのもこの頃です。気力、体力ともに充実していました。

70代になるとがっくりと体力が衰えました。60代は列車に乗り遅れないよう階段を駆け上がるのも、まったく苦にならなかったのですが、70代では交差点の横断歩道を走って渡るのもやっとというほどに......。

「ずいぶんと衰えたものだ」「これが老いというものか」と感じたりしたものです。その一方で、死に近いがん患者さんに寄り添うため、「今日が最後だと思って生きる」と決め、一日一日はそれまで以上にときめきを感じるようになりました。

さて、80代になった今はどうでしょう。「今日が最後だと思って生きる」ことはもう自然と身についていますし、なんと80代半ばを過ぎてまた走れるようになりました。80代は私にとってまさに黄金期、そんなふうに感じています。

※この記事は『にこにこマンガ 88歳現役医師のときめいて生きる力』帯津良一著(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

にこにこマンガ 88歳現役医師のときめいて生きる力

帯津良一著
ミューズワーク(ねこまき)マンガ
主婦の友社刊

マンガとイラストと文章で「生・老・病・死・食・体」の考え方と、元気に過ごす秘訣が満載です。
1章 「生」の源はときめき力
2章 「老」を楽しみ、軽やかに生きる
3章 一病息災「病」と生きる
4章 「死」は終わりでなく旅立ち
5章 人生を豊かにする「食」のよろこび
6章 元気に動く「体」の整え方

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