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宇佐美まことさんの最新推理小説『誰かがジョーカーをひく』。二転三転するスピーディーな展開に、読み始めたら目が離せない!

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ゆうゆう編集部

サスペンス小説の旗手・宇佐美まことさんの最新小説『誰かがジョーカーをひく』。ワケありの大金をめぐり犯罪に巻き込まれ、怪しいヤツらに翻弄される主婦・沙代子。絶体絶命のピンチ、どう切り抜ける?

『誰かがジョーカーをひく』
宇佐美まこと著

予想を裏切られる展開が快感。タイトルは、本編を書き始める前に決まったそうで、作中の印象的なシーンの、登場人物のセリフにもなっている。

徳間書店 2090円

スリリングな逃走劇にミスマッチな主人公

デビュー以来、「ホラーの名手」として注目されてきた宇佐美まことさん。だが昨今の活躍ぶりは、その枠にとどまらない。怪奇小説はもちろん、ミステリー、ファンタジー、社会派ドラマ……と、多彩なジャンルの作品で読者を魅了し、テレビドラマ化されるなど話題だ。

「いわゆる怖い話は、読むのも書くのも大好きですが、あくまでも題材の一つ。それより私は人間を描きたいんです。それが小説だと思うから。人間が真ん中にいるお話なら、ジャンルや方向性は何でもいい、こだわりはないですね。ただ、毎回違うテイストのものを書こうと思っていて、そこは意識しています」

そう語る宇佐美さんの新作は、ハードボイルドタッチの推理小説にして、長編書き下ろし。

「速いペースで場面が切り替わり、状況もくるくる変わっていく。そんなジェットコースターのような話を書きたいと思いました。ただし主人公は、頭の切れる女性刑事などではなくて、あえて地味で平凡な中年の専業主婦。このちぐはぐな取り合わせが面白いと思ったんです」

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