宇佐美まことさんの最新推理小説『誰かがジョーカーをひく』。二転三転するスピーディーな展開に、読み始めたら目が離せない!
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ゆうゆう編集部
サスペンス小説の旗手・宇佐美まことさんの最新小説『誰かがジョーカーをひく』。ワケありの大金をめぐり犯罪に巻き込まれ、怪しいヤツらに翻弄される主婦・沙代子。絶体絶命のピンチ、どう切り抜ける?
スリリングな逃走劇にミスマッチな主人公
デビュー以来、「ホラーの名手」として注目されてきた宇佐美まことさん。だが昨今の活躍ぶりは、その枠にとどまらない。怪奇小説はもちろん、ミステリー、ファンタジー、社会派ドラマ……と、多彩なジャンルの作品で読者を魅了し、テレビドラマ化されるなど話題だ。
「いわゆる怖い話は、読むのも書くのも大好きですが、あくまでも題材の一つ。それより私は人間を描きたいんです。それが小説だと思うから。人間が真ん中にいるお話なら、ジャンルや方向性は何でもいい、こだわりはないですね。ただ、毎回違うテイストのものを書こうと思っていて、そこは意識しています」
そう語る宇佐美さんの新作は、ハードボイルドタッチの推理小説にして、長編書き下ろし。
「速いペースで場面が切り替わり、状況もくるくる変わっていく。そんなジェットコースターのような話を書きたいと思いました。ただし主人公は、頭の切れる女性刑事などではなくて、あえて地味で平凡な中年の専業主婦。このちぐはぐな取り合わせが面白いと思ったんです」
『ゆうゆう』2025年1月号
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