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【身近な人が亡くなったとき】葬儀後の法要のしきたりとは?50代から心得ておきたい冠婚葬祭の常識

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ゆうゆうtime編集部

法要は、死者の冥福を祈る儀式です。儀式の意味を知っておきたいですね。最も一般的な仏式の例を紹介しましょう。いつまで参列するか、お招きするかの目安は、故人との親しさです。法要をとり行う施主側の準備と心得について、現代礼法研究所主宰の岩下宣子さんに教えていただきます。

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死後1年間では四十九日の法要が重要

法要は法事ともいい、死者の冥福を祈り、霊を慰める儀式です。7日目の初七日から7日ごとに七七日(四十九日)まで、その後、百か日と続きます。最初の1年で最も重要なのは四十九日の法要です。

四十九日の法要まで

仏教では死後7週間(49日間)を「中陰(ちゅういん)」といい、死者は現世と冥土の間をさまようといわれます。その間の供養で、死者の霊が無事に成仏できることを願います。

本来は、7日目ごとに追善供養を行いますが、初七日法要と還骨法要をあわせて行い、その後、四十九日までは省略することがほとんどです。

四十九日の法要

故人が成仏するとされる重要な節目で、ここで忌明け(きあけ)となります。近親者、友人・知人を招いて行い、法要のあとは忌明けの宴(お斎<おとき>)を開きます。同時に納骨を行うこともあります。

百か日の法要

忌明け以降、最初の法要です。一般的には、身内だけで供養します。

節目の年には年忌法要を行う

死亡した同月同日を「祥月(しょうつき)命日」といいます。節目の年の祥月命日には年忌(ねんき)法要を行います。死亡した翌年に行う一周忌、その1年後が三回忌で、以降は亡くなった年を含めて「○回忌」と数えます。

規模の大きな法要は2カ月前から準備を

法要は葬儀の喪主が主催するのが一般的です。僧侶に読経してもらい、終了後には精進落としの会食の席(お斎)を設け、施主があいさつします。僧侶へのお礼の準備は葬儀の場合と同様です。

四十九日、一周忌、三回忌など、規模の大きい法要を営むときは、2カ月くらい前から準備を始めましょう。納骨を行うときは、その準備もします。

・日程・場所を決める
祥月命日が原則ですが、日をずらす場合は、必ず命日よりも前にします。場所は、寺院、自宅のほか、最近はホテルなども使われます。

・招く人を決め、案内状を送る
1カ月前までに案内状を送り、出欠の返事をもらいます。少人数なら電話での連絡でもかまいません。

・引き物の手配
引き物(手土産)の手配をします。お菓子などの消えるものが多く使われます。

・会食の手配
会食の会場や料理を手配します。

・服装の準備
遺族は、三回忌までは喪服、それ以降は地味な平服で。堅苦しくしたくないときは「平服で」と案内します。

法要施主側の用意するお礼や返礼品

法要(霊祭、式年祭あるいは追悼儀礼)の当日に渡します。

出席者への返礼品(引き物)

【のし紙の体裁】
香典返しと同じです。「志」が基本ですが、仏式では「粗供養」「満中陰志」「茶の子(=お菓子のこと)」、神式は「偲草(しのびぐさ=故人をしのぶものという意味)」、またキリスト教式では「感謝」なども用いられます。

【金額】
3000〜5000円

宗教者へのお礼

【袋の体裁】
葬儀の場合と同じ。

【金額】
寺社、教会に確認します。
交通費と食事代は、各5000〜1万円

法要での施主あいさつの例

「本日は、ご多用中を、夫○○の一周忌の法要にご列席くださいまして、ありがとうございました」

「まだ悲しみは癒えませんが、みなさまがたのお励ましを得て、日々、暮らしております。粗餐ではございますが、ごゆっくりお過ごしいただき、亡き夫の思い出話などお聞かせくださればと存じます。本日はまことにありがとうございました」

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