【ガーデニング】バラ苗の植え付けと、開花前の作業ポイント
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吉原美奈子
4月下旬になるとバラのつぼみが見えだし、日に日にふくらんでいきます。その年の天候によっては4月下旬に咲きだす早咲きのバラもあるでしょう。最近は温暖化の影響か、バラの開花が早まっている気がします。バラ作業を着実にこなしながら、開花の時期を待ちましょう。
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【ガーデニング】生長モードに入った4月のバラ。鉢植えは水やりがポイント!つぼみが割れてきたら肥料を与えるのはNG
4月下旬、バラの枝葉はぐんぐん生長を続けます。株は誰もがイメージする、バラらしい姿になっていることでしょう。
この時期のバラ育ての大事なポイントは肥料をストップすること。庭植えバラに追肥を与えていた方も、鉢植えバラに定期的に施肥を行っていた方も、4月中旬以降から花が終わるまでは肥料は中止します。
その際、つぼみをよく観察してください。つぼみが割れてバラの色が見えだしたら肥料を与えてはいけません。バラは開花前に肥料分が効きすぎると花弁の開きがいびつになったり、花色がどぎつい感じになったりして、すっきりと美しい花形で咲けないことが多いのです。
特に花弁数の多いカップ咲きのような品種はボーリングといって、つぼみが丸いまま開きにくくなったり、そのままつぼみが腐ってしまうこともあります。花弁の縁に色が入る覆輪の品種では、縁の色がにじんでクリアな発色が見られないこともあります。
気付かずに肥料を与えてしまった場合は、水やりの回数と量をふやして肥料分を抜くようにしますが、この場合は水の与え過ぎによる根腐れが心配になってきます。くれぐれも肥料の与え方には注意してください。
4月は新苗の植え付けの適期
4月中旬ごろからガーデンセンターの店先には新苗が並びます。新苗は前年の秋ごろに専門業者が切り接ぎをした苗で、冬に出回る大苗よりも枝が細く株は繊細です。まだ子どもの苗といってもいいので取り扱いはていねいに、根土を崩さないように行ってください。
ただし、4月以降の気候は生育に適しているため、植え付け後はぐんぐん生長します。庭に植える場合、苗が小さいからといって植穴を小さくせず、日当たりのよい場所にスコップを使って幅、深さとも40㎝ほどの植穴を掘り、やわらかくなるように土をほぐしておきます。
筆者はバラの超初心者の頃、穴を大きく掘らずに植えてしまい、苗がよく育たなかった苦い経験があります。ふかふかしたベッドをバラに作ってあげる気持ちで作業を行いましょう。