「70、80になってからじゃ遅い」60代の今こそすべきリフォーム【12のヒント】水回りより優先するのは?
Tips 05 これから選ぶなら素材感のあるインテリア
私の偏見かもしれませんが、70代80代になってピカピカ&ツルツルしたものに囲まれていると、疲れてしまう気がするんです。プラスチック系の素材はホコリが目立ちやすいですし、ビニールクロスは10年ほどで継ぎ目の部分がはがれてみすぼらしく見えてしまうことも。
無垢材、タイル、しっくい、珪藻土などは、古びてもその経年変化が絵になります。60代のリフォームは、これから一緒に歳をとっていける素材を選ぶのがいいように思います。
Tips 06 早めに行いたいのは水回りよりLDKのリフォーム
優先的にリフォームをしたほうがいい場所は、今まさに困っている部分になりますが、体力的な負担を考慮して検討するのもおすすめです。たとえば、トイレやユニットバスの交換工事はそれほど日数がかからず、施主側の負担も少ないもの。
いっぽうLDKの工事となると、壁材と床材の交換だけだとしても、家具などの荷物をすべて移動させる必要があり、これが結構大変。荷物の移動や仮住まいが必要なリフォームは、元気なうちに行うのが◎です。
Tips 07 家事楽を叶えるなら、とにかく「動線」を短く!
家事負担の軽減には、動線を短くすることがとても重要。料理、洗濯、片づけのときに、歩いて移動する距離をとにかく短くすることを考えます。各部屋のクローゼットを撤去して1カ所にファミリークローゼットを設けると、取り込んだ洗濯物の片づけが楽に。
「上下の動線」も短いほうが楽なので、キッチンの場合は踏み台が必要になる吊り戸棚は見送ったり、足元はかがまなくても引き出せる収納にしたりと、動きの楽さを追求しましょう。
Tips 08 IHなどの新しい設備は慣れる時間も考慮して検討
60代の方のリフォームでは、IHクッキングヒーターを検討する方も多いかもしれません。ガスコンロとIHは一長一短で、どちらがいいと断言はできないのですが、やはり自分の「好き」を軸にして、掃除の楽さやこれまでと変わらない火加減など、どこに魅力を感じるかを考えてみましょう。
そして、新しい設備を導入する場合は「慣れることができそうか」も自身に問いかけを。慣れる時間を考慮すると、導入のタイミングは早いほどいいのです。