ガーデニング【富田英明さんの寄せ植え】初心者でも上手に作れる! ブルー、パープルで涼しげな夏のコンテナ
寄せ植えがうまく作れない、どんな植物を組み合わせればよいのかわからない……。ここでは、YouTubeで配信している寄せ植え動画が人気の富田英明さんに、初心者でも寄せ植えをきれいに作るコツを教えていただきました。今回はブルー、パープルの花をメインにした夏の寄せ植えをご紹介します。
次回、「ピンク」がメインカラーの寄せ植え記事は、8月17日 6時35分頃に公開予定です!
寄せ植え制作
富田英明さん
とみた・ひであき⚫️1974年東京生まれ。
高校入学後、園芸店でアルバイトを始め、大学卒業後、園芸店に勤務。
園芸店を退職後、2013年から「jungle berry」として活動を開始。庭や店舗の植栽、寄せ植え制作・販売を手がけ、全国の園芸店にて寄せ植えイベントの講師を務める。
東京・東村山の「T-Garden」にて、寄せ植え教室を開催中(不定期)。
YouTube「寄せ植え専門チャンネル morinomi」@morinomi783
Instagram @hideamai
上手な寄せ植え=フォルムがきれい
全国の園芸店やホームセンターで、寄せ植えイベントの講師として活躍する富田さん。参加者から、「花の色の合わせ方や花の選び方が難しい」「寄せ植えを上手に作れない」という声をよく聞くそうですが、「皆さん、花の色合わせも花選びもうまくできているのですが、その効果があらわれていないだけなのです」と話します。
花の色は合っているのに、花の組み合わせは素敵なのに、何だかセンスのない寄せ植えになってしまう……。どうすれば、寄せ植えを上手に作れるのでしょうか?
「『フォルムをきれいに出す』ことを意識して寄せ植えを作るのがポイントです。フォルムがきれいであれば、花の色合わせ、花選びをした効果があらわれて、その結果、上手な寄せ植えに仕上がるのです」
では、「フォルムのきれいな寄せ植え」とはどのようなものでしょう?
「全体がまるで一株であるかのように見えて、一体感のあるものを『フォルムのきれいな寄せ植え』だと考えています。使用したポット数がすぐにわかってしまうような寄せ植えは×。イメージしたいのは、野原などでいろいろな草花が混じり合って咲いている風景です。植物同士が昔から共存して咲き乱れているような、そんな自然な感じで作ることができれば、素敵な寄せ植えになると思います」
フォルムのきれいな寄せ植えを作るポイント
ここでは、一体感のある寄せ植え作りの3つのポイントをご紹介します。富田さんのYouTubeでは、より詳細なポイントが紹介されているので、そちらもご参考に!
▼YouTube「寄せ植え専門チャンネルmorinomi」▼
【寄せ植え】寄せ植え初心者必見! みんなが知らない寄せ植えの作り方&考え方【寄せ植え初心者】Lesson1
ポイント① 直径20〜30cmの鉢の場合には、花苗4つ、葉もの苗1つの計5ポットが基本
ポット数を増やすと寄せ植えの寿命が短くなるので、直径20〜30cmの鉢の場合には5ポットを基本にします。5つのうち、花苗4つ、葉もの苗1つのバランスにすると、初心者でもフォルムのきれいな寄せ植えを作れます。
葉もの苗を、花苗の葉の高さが合っていないところや葉数が少ないところに植えることで、葉の数を均一に見せることができます。また、花苗の株と株の境目をあいまいにする働きもあります。
ポイント② 苗の中で丈の高いほう、花がたくさんついているほうを鉢の内側に向けて植えつける
富田さん流の寄せ植え作りの最大のポイントは「苗の中で丈の高いほうを鉢の内側に向けて植える」こと。丈の高さの見分けがつきにくい場合は、苗を上から見たときに、花数が多いほうを内側に向けて植えるようにします。
丈の高いほうを外側に向けて植えがちですが、高いほう、花のたくさんついているほうを外側に向けて植えると花と花との距離が離れてしまい、寄せ植えに一体感が生まれにくくなります。
ポイント③ 苗を植えつけるごとに苗同士を寄せて、茎、枝が重なり合った場合には広げるようにする
苗を植えつけるごとに、隣の苗に寄せるようにします。寄せると茎や枝が重なり合うので、茎や枝が元々向いている方向に広げるようにします。こうすることで、互いの苗に花が入り込み、花が混じり合って咲いているように見せることができます。