【尾上松也さん】年齢を重ねても、舞台への好奇心や情熱を失いたくない。それが今、いちばんの願い
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ゆうゆう編集部
レコードを聴きながら火をたくのが癒やしの時間
実はこの日、松也さんは『ゆうゆう』以外にも複数媒体の取材をこなし、夜は歌舞伎の舞台に立つという超ハードスケジュール! 多忙な日々の中で健康を保つ秘訣は?
「特に何もしていないんですよ。昔は『サラダを食べてます』とか言っていましたけど、嘘です(笑)。唯一、最近気をつけているのは加湿くらい。やはり喉が痛みやすいので、寝る前は必ずベッド脇に特大の加湿器を置いていますし、地方公演の際も部屋の加湿を心がけています」
リラックスできるのは自宅でゆっくり過ごす時間。
「最近レコードにハマっていて、買い集めています。その日の気分によってクラシック、ジャズ、ロック、ヒップホップなど、多ジャンルの音楽を聴きながら、火をたいて水を飲むのが癒やしの時間です。僕、家ではお酒を飲まないので水なんです」
火を灯すのは主にキャンドル。コロナ禍、その魅力に目覚めたそう。
「火はずっと見ていても飽きないんですよね。キャンドルの他に、もっと強火が欲しいときは安全性の高い室内用のたき火を楽しんでいます」
若者だからで 許されなくなるから(笑)40代にまだなりたくない!
うらやましいほどのツヤ肌からは若手の印象を受けるが、現在39歳。来年1月には40歳を迎える。
「40代になりたくない……今はただそれだけです。だって40を過ぎたら、もう紛れもないおじさん。『若いから』で許されない、ミスをしても誰も許してくれないですよね?(笑)。いざ超えてしまえばたいして気にならなくなるでしょうが、今は『何とかこのまま時間が止まってくれ!』と悪あがきしたい(笑)。この先は、年齢を重ねても舞台に対する好奇心や情熱を失いたくないというのがいちばんの願いです。逆に言えば、それがある限りは大丈夫かなと思っています」
【INFORMATION】日本文学シアターVol.7【織田作之助】『夫婦パラダイス〜街の灯はそこに〜』
川辺のスナックに流れ着いた駆け落ちカップル、柳吉(尾上松也)と蝶子(瀧内公美)。スナックのママ・信子(高田聖子)は蝶子の腹違いの姉で、亭主の藤吉(鈴木浩介)は失踪中。近所の食堂の出前持ち・静子(福地桃子)や常連客の社長・馬淵(段田安則)も、何やらワケアリのようで……。
作/北村 想
演出/寺十 吾
出演/尾上松也、瀧内公美、鈴木浩介、福地桃子、高田聖子、段田安則
東京公演:9月6日〜19日(紀伊國屋ホール)
愛知公演:9月22・23日(穂の国とよはし芸術劇場 PLAT主ホール)
大阪公演:9月26・27日(森ノ宮ピロティホール )
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※この記事は「ゆうゆう」2024年10月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
撮影/中村彰男
スタイリング/椎名宣光
ヘア&メイク/岡田泰宜(PATIONN)
取材・文/本木頼子
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