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【ガーデニング】育てて楽しい多年草ハーブ【ダンデライオン】の栽培方法と活用アイデア3選

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ゆうゆう編集部

「ハーブは暮らしに役立ててこそ、楽しい!」と話すのは、長年にわたってハーブを育て、その利用法を研究してきた桐原春子さん。本連載では、毎回1種類のハーブを取り上げ、栽培方法や活用方法、歴史などを教えていただきます。今回は【ダンデライオン】(タンポポ)です。

▼本連載の他、桐原春子さんの記事はこちら▼桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活

じつは食べるとおいしい【ダンデライオン】

ダンデライオンの和名はセイヨウタンポポ。身近すぎて過小評価されがちなハーブの筆頭ですが、薬効に優れ、食べてもおいしいのには驚かされます。ぜひその魅力を知ってください。

別名/セイヨウタンポポ(和名) 
科名/キク科
性質/多年草 
草丈/10~20㎝

サラダやおひたしで春の息吹を

「ダンデライオンはハーブの専門書に必ず登場する薬効の高い植物です。そのよさをもっと広めたいとずっと思っていました」と話す桐原春子さん。

もともとは中央アジアからヨーロッパにもち込まれたとされますが、繁殖力が旺盛で世界各地に帰化しました。日本にも在来種のタンポポがありますが、明治期に渡来したセイヨウタンポポがあっというまに広がり野生化しています。ハーブとしてはセイヨウタンポポ、在来種のどちらも利用できます。

「ダンデライオンは葉に強力な利尿作用が、根には健胃、強壮作用などがあり、薬用植物として盛んに利用されています。葉は食べてもおいしく、ニースの朝市ではサラダ用に山盛りになって売られていました。根を粉末にしたものはタンポポコーヒーと呼ばれ、花をワインに漬けたり、ブラッドベリの小説でも知られる “たんぽぽのお酒” にもなります」

葉には独特の苦みがありますが、株の内側の葉や春のやわらかい葉は苦みが少なく食べやすいのです。

「ゆでて水に放ち、しっかりしぼったものにかつお節をかけたら、父がおいしいと食べたことも思い出です」

花や綿毛はクラフトにも活用

ダンデライオンの花や葉、綿毛はポプリなどクラフトにも使いやすいそう。

「綿毛はふわふわの状態では飛んでしまうので、花が終わってつぼんでいるときに茎ごと採取して。それを吊るしておくと綿毛タンポポができます」

タネまきで増やしますが、ハーブや野草の専門店で苗を購入し、育てても。河原などから採集する場合、長い根を傷めないようシャベルで深く掘り取ります。綿毛ができるとあらゆるところにタネが飛んでいくので、隣家などに迷惑がかからないよう、栽培の際には注意を。

総苞片(そうほうへん)の向きで種類を見きわめて

1株のダンデライオンをポットに植え、小さなバスケットに入れました。株は四方に広がるロゼット型で、ぎざぎざの葉が印象的。黄色のかわいい花が咲くのも楽しみです。ちなみに花弁の下を覆う緑色の総苞片が下向きに反り返るのがセイヨウタンポポ(右下)で、直立するのが日本在来のタンポポ(左下)です。

ニホンタンポポ

セイヨウタンポポ

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