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親が介護施設に入居した後の兄弟との関係は? 【坂東眞理子さん】のすっきり人生相談

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ゆうゆう編集部

相談②
親の介護ときょうだいとの関係

施設に入居中の母のことと、母が亡くなった後の弟との関係が一番不安です。介護離職をしたくなくて、90歳の母に施設に入ってもらいましたが、コロナ禍で面会もあまりできず、弟に批判されることもありました。ちなみに、弟は独身で、母の年金をあてにして同居していました。今後、弟とはどうつき合ったらいいですか? (63歳・業務委託)

お母さまを施設に入れたのは正解です。弟さんとは間に第三者を入れて、つかず離れて

親は施設に入る覚悟ができず、子どものほうも罪悪感があって親を強く説得できない。そうした悩みを抱える人が多い中、お母さまが施設に入居されて、安定した生活スタイルをつくり上げられたあなたは立派だと思います。できるだけ施設に顔を出したり電話をかけたりして、「お母さんのことをいつも思っているよ」と伝えると、お母さまも安心されることでしょう。

弟さんとのつき合い方については、しっかり距離を取るべきです。弟さんが母親の代わりに姉を頼ってくるかもしれませんから。いい年をした弟とは、「つかず離れず」ではなく「つかず離れて」、専門機関を紹介するような関係で十分。「可哀想だから私が面倒を見なきゃ」ではなく、「先は長いのだから、ひとりで生きていけるように覚悟しなさいよ」と背中を押す。

今後、弟さんが要介護状態になったり生活に困窮したりした場合も、絶対に自分ひとりで抱え込まないこと。社会福祉士、成年後見人、社会福祉協議会など、専門の機関に相談してください。ひとり暮らしで要介護状態になれば優先的に措置入所ができますし、収入がなければ生活保護を申請できます。プロにサポートしてもらえるように手配するのがきょうだいの役割だと心得てください。

遺産相続で揉めるのが心配であれば、二人で話さず、信頼できる専門家を通して、お母さまのお考えを聞いてもらい、文書を作成することです。

「8050問題」と社会福祉協議会とは

近年、深刻な社会問題となりつつあるのが「8050問題」。80代の親が引きこもりの50代の子どもの生活を支える構図を指す。親が倒れて要介護状態になると子どもの生活が立ち行かなくなる恐れも。そうなる前に、ひきこもり地域支援センターや社会福祉協議会などの相談窓口に相談しておくことが重要。社会福祉協議会は各都道府県、市区町村に設置されており、さまざまな福祉サービスや相談・支援活動を行っている。

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※この記事は「ゆうゆう」2023年2月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

※2023年2月7日に配信した記事を再編集しています。

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