【秋のガーデニング】小花がいっぱいに咲く「宿根アスター」(多年草)とは?
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光武俊子
クジャクアスターやミカエルマスデージーなどと呼ばれ、ノコンギクやシオンなども仲間になる宿根アスター。よく分枝する茎に無数の小花を咲かせるアスター(シオン)属の多年草です。多くの原種と園芸品種があって、秋の庭やベランダでボリューム満点に咲き誇る花々を紹介しましょう。
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寂しくなりがちな秋の庭にぴったり
空が高くなり、秋風が心地よい季節になって、ガーデニングにも力を入れたいところです。でも、あと1カ月もすれば秋植えの球根やらパンジー&ビオラの植えつけ時期で、なんだか中途半端な気分ではありませんか。庭の空きスペースや空っぽの鉢をどうしましょう。
こんなときに素晴らしいボリュームで庭を彩ってくれるのが、宿根アスターです。草丈60~120㎝と大きめに育ち、たくさんの小花を開花。ふんわり広がる株はやさしくナチュラルな雰囲気です。チョウたちもよく集まります。
花色も白のシロクジャクをはじめ、ピンクや淡いパープル、ブルー系と多彩。キク科ならではの、花弁のような舌状花(ぜつじょうか)と花芯に見える筒状花(つつじょうか)のコンビネーションも美しいものです。そして、とても多くの原種と園芸品種が選び放題! お気に入りをみつけましょう。
花の少ない9月下旬から10月に咲き誇る
アスター属は北アメリカを中心に、南アメリカやアジア、ヨーロッパやアフリカなどに、250~500種もの仲間が分布します。日本にもシオンやノコンギクなどが自生して、里山や高原の秋を彩る「野菊」として親しまれてきました。
日本では宿根アスターをクジャクアスターと呼ぶことが多いですが、欧米ではミカエルマスデージーと呼びます。これはキリスト教の大天使ミカエルのお祭り「ミカエル祭」が催される9月下旬に、花が盛りを迎えるため。咲く花がちょっと少ない時期に、華やぎをもたらしてくれる花です。
ミカエルマスデージーとおもに呼ばれるのはアスター・トランデスカンチー。草丈50~150㎝でピンク、青、紫、白などの小花を密集して咲かせます。ニューヨークアスターと呼ばれるアスター・ノバエンギレアは120~180㎝と草丈が高く、花も大きめです。草丈15〜30cmと小型のアスター・アルペスはロックガーデンなどにぴったり。
やや大型でよく分枝する茎に無数の小花を咲かせるトラデスカンチーなどは、年々大株に育ってボリュームたっぷりで目立ちます。
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