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【おむすび】ある意味この先の展開は全く予想がつかない。仰天するような「むすび」が待っているか

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田幸和歌子

ある意味この先の展開は全く予測がつかない

さて、社会人となった結も、晴れて初出勤。スーツに身を包み、黒髪姿の結を見て、
「しばらくギャルは封印だね」
にこやかに母・愛子(麻生久美子)は言い、
「大丈夫、どこにおっても何しとってもどんな格好しとっても、ウチは一生ギャルやけん!」
と鼻息荒く宣言する結。

就活の面接時に苦し紛れにパラパラを披露し大失敗したトラウマなどもあるのかもしれないが、就活に向け黒髪に染めリクルートスーツをまとい、最終的に言葉遣いも完璧になっていたりして、とっくに表面上のギャルは「封印」させることに成功していた気もするし、そこは「いよいよギャルは卒業だね」じゃなく見た目的に封印ということなのか。

できれば「これがウチのスタイルやけん!」と、マインドだけでなく、スタイルもギャルを貫き通したままで自分の夢の実現に向かおうとするような姿のほうが痛快でスカッとしそうな気もするが、それはまぁ、現実感に欠けてしまうため仕方ないことなのだろうか。

ドラマ公式SNSにも「マインド以外のギャルはしばらく封印して」と書かれているため、ギャルマインドはこれからも忘れず突き進みつつ、「しばらく」とあるため、この先見た目などのギャル感も復活する可能性もあるのだろうか。

「おむすび」第55回より(C)NHK

結たちの卒業、そしてそれぞれの新たな道への第一歩という区切りの週ということもあってか、ドラマ主題歌のB’z「イルミネーション」が流れる中、これまでの専門学校での奮闘シーンが回想シーンとして流されるという感慨深そうな演出ではあるが、正直最初の調理課題と炊き出しぐらいしか印象がなく、肝心の「栄養とは」という場面が全然深掘りされなかったため、曲の力を借りて無理矢理ハッピーエンド感を出しているようにしか感じられず、これで打ち切り最終回かなと、むしろ逆の印象を受けてしまったというのは言い過ぎだろうか。

このドラマのコンセプトとして、公式サイトなどには、<平成元年生まれのヒロインが、栄養士として、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。>と掲げられている。

専門学校を卒業し、いよいよ本格的に栄養士になった結だが、現在ドラマはまだ折り返し地点の手前といったところ。つまり半分以上たっぷり「尺」が残されているわけだが、栄養士になる目標は達成され、この先「栄養士として」何を結んでいくのか。実在の人物をモデルにした作品とは違うこともあり、ある意味この先の展開は全く予測がつかない。

前述のギャル「封印」解除も含めてまさかの展開がまだまだ残されており、仰天するような「むすび」がきっと待っているだろうことを期待したい。

「おむすび」第51回より(C)NHK

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