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カジュアルに楽しむ【洋ラン】買ってきたまま植え替えずにOK! 部屋が華やぐ飾り方とは?

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ゆうゆう編集部

お手頃価格のミディタイプの登場で、取り入れやすくなった洋ラン。エレガントな洋ランならではの風格が、たった1鉢で部屋の雰囲気をよくします。ここでは、買ってきた洋ランを植え替える手間なく、素敵に飾るアイデアを英国園芸研究家の吉谷桂子さんに教えていただきます。

吉谷桂子さんのシクラメンの寄せ植え
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手軽に楽しめる花の女王「洋ラン」

華やかな洋ランは高級贈答品として知られます。なかでも人気のファレノプシス(胡蝶蘭)ですが、近年出回る小ぶりのミディタイプなら価格もお手頃。

「安いものだと1鉢2000円くらいで手に入ります。1〜2カ月咲くので、切り花よりお得といえます。贈答に用いられる大型タイプの花径が10〜15㎝なのに対し、ミディタイプの花径は3〜8cmほどと愛らしく、多彩な花色も魅力です」

地中に根を張る植物に対して、木や岩に付着するファレノプシスなどは、培養土ではなく水ごけで栽培します。そのため、水抜き穴のない器に植えることもでき、キッチンなどに飾りやすいのも長所。

「冬は室内の直射日光を避けた明るい場所で、18度以上を保ちながら管理。気温が18度以上になったら、屋外の明るい日陰で管理しましょう。水ごけが乾いたら、スプーン3杯ほどの水を与えます」

水抜き穴のない器で育てる場合には、器の底に水を溜めっぱなしにしないことも大事。

「水ごけの湿りけは維持しつつ、水を溜めないように気をつけます。もしも溜まってしまったときには、水ごけを手でおさえ、器を逆さにして水けを出します」

花が終わったら、花茎の2〜3節目で切ると、二番花が咲くこともあります。春以降は液肥や活性剤を週1回与えるのがおすすめ。

【洋ランの飾り方①】ゴージャスな花をカップに入れてカジュアルに

水ごけでポリポットに植えられ、飾り鉢に入って売られていた2000円ほどのファレノプシス。飾り鉢から出し、ポリポットのままカップに入れ替え、表面を水ごけでカバーしました。

好みの器に入れれば、自分だけの景色が生まれ、楽しめます。

株を覆っている水ごけに、スプレーかスプーンなどで水を少量、湿らすように与える。

縁が欠けて食器としては使えなくなったカップも、このように植物を飾るのに再利用できる。

植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

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寄せ植えとは、複数の植物を1つの鉢やプランターにまとめて植えることです。花の色や形、高さのバランスを考えることで、美しいアレンジが楽しめます。同じ環境を好む植物同士を組み合わせるのがコツです。季節ごとに植え替えれば、年間を通じて楽しめる人気のスタイルです。

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培養土とは、植物を育てるために使う土のことです。数種類の土がブレンドされた市販の培養土は、通気性、保水性、排水性、養分のバランスがよく、初心者でも失敗なく植物を育てられます。植物の種類(花、野菜、多肉植物など)ごとに専用の培養土も市販されています。

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二番花とは、植物が最初に咲かせた花(一番花)のあとに続いて咲く花のことを指します。一部のバラやクレマチスなど、繰り返し咲くタイプの植物が代表例です。一番花の後に剪定や肥料を適切に施すことで、二番花をより美しく咲かせることができます。ガーデニングでは長い期間花を楽しむために、この二番花を咲かせることがポイントとなります。

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支柱とは、植物が倒れたり茎が曲がったりするのを防ぐために立てる棒状の補助具。特に生長とともに高さが出る植物や、実が重くなる果菜類、つる性植物などに欠かせない資材です。ガーデニングでは、支柱の材質や形状によって景観にも影響を与えるため、景観に馴染む自然素材のものや色つきのものを選ぶことで、植物の生長を支えつつ庭の美しさとの両立を図ることができます。

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