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認知症になりにくい人がよく食べるOK食材、なるべく避けるNG食材とは?

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ゆうゆう編集部

【野菜】ブロッコリーなどアブラナ科の野菜を細かく刻んで食べましょう

抗炎症力・解毒力・抗酸化力が高く、認知症予防に

「アブラナ科の野菜の効果を引き出すコツは、包丁などで切り刻んだあと、5~10分おいてから食べたり加熱したりすること。切ることで細胞が壊れて、2つに分かれている有効成分が1つになり、有効性が高まるためです。よく噛むことも意識しましょう。加熱する場合は、低温で蒸す、軽くゆでる、中火で炒めるなど、高温による有効成分の減少に注意。ブロッコリーは蕾が詰まったもの、葉野菜は色が濃くてみずみずしいものを選びましょう」

アブラナ科の野菜

・ブロッコリー ・キャベツ ・カリフラワー
・菜の花 ・ケール ・かぶ
・パクチー ・ルッコラ ・大根     
・わさび ・クレソン ・小松菜
・水菜 ・チンゲンサイ ・ブロッコリースプラウト
など

OK食材【にら】

「肝臓の解毒機能を助ける作用、抗酸化力があります。ピロリ菌除菌は認知機能改善に有効という報告があり、にらにはピロリ菌抑制作用があることもわかっています」

OK食材【にんにく】

「疲労回復、免疫力アップだけでなく、認知症を引き起こす物質の蓄積を抑える、神経細胞の変性を防ぐ、海馬の神経細胞の再生を促進するなど、脳へのよい影響があります」

OK食材【きのこ】

「脳の神経細胞を増やす、脳内で抗酸化・抗炎症力を発揮するため、1週間に300g以上食べると、軽度認知障害リスクが50%低下する可能性があるという研究結果があります」

【たんぱく質】サンマやサケを積極的に。ツナ缶は原料の魚をチェック

成分を逃さないホイル焼きや缶詰がおすすめ

「サンマ、サケ、イワシ、サバ、アジなど比較的小型の魚は、オメガ3系の良質な油であるDHAとEPAが豊富。DHAやEPAの摂取量が多い人は、脳の側頭皮質と前頭前皮質の体積の減少が抑制されるといわれています。高齢者がDHAを積極的に摂取すると認知機能が維持されることもわかっています。週に2回以上、毎日でも食べたい食材です。反対に、マグロなどの大型の魚には、認知症を進行させる代表的な毒素・水銀が蓄積されやすいため、控えるのが賢明。ツナ缶の場合は、水銀の少ないカツオが原料の、ノンオイルタイプを選べば問題ありません」

OK食材【卵】

「卵黄に含まれるレシチンは、認知症予防効果が期待できる成分。1日1~2個を目安に食べたい食材です。有機のエサで飼育した、平飼いの鶏の卵を選べるといいでしょう」

OK食材【貝】

「貝に豊富に含まれるタウリンは、疲労回復や肝臓の働きを促す、健康面のメリットが高い成分。タウリンは認知症との関係について研究が進行している、今期待されている成分です」

OK食材【牛肉・豚肉・鶏肉】

「肉の良質なたんぱく質は脳の機能維持につながる栄養素です。ただし、食べ方には注意が必要。脂肪分をできるだけ取り除き、肉を食べたら運動して消費するようにしましょう」

OK食材【納豆】

「ナットウキナーゼは血栓をとかしやすくする成分で、脳血管性認知症の予防になります。その他、認知機能の改善に関わるレシチンをはじめ、体と脳の健康に働く成分が豊富です」

取材・文/森山佳織

※この記事は「ゆうゆう」2025年2月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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