50代のお悩み「テレビの音がうるさいと言われます」耳鼻咽喉科医がアドバイス【耳鳴り】を感じたらすべきこととは?
耳鳴りの診断と検査について
1 聴力検査を行って、難聴の有無を確認します。
2 耳鳴り検査を行います。
3 めまい症状もある場合には、めまい検査も行います。
こうした検査の結果、脳血管障害を疑う場合は脳外科とも連携を取って、診断&治療を行います。
「耳鳴りは年齢のせいだから、仕方ない」と考える耳鼻科の先生もいます。しかし、耳鳴りが脳梗塞の予兆の場合もありますし、適切な治療で耳鳴りが改善するケースも珍しくありません。
ですから耳鳴りを感じたら「年齢のせい」と安易に決めつけず、まず受診して徹底的に原因を探すことが大事です。
耳鳴りの治療について
耳鳴りという悩みで受診した場合、難聴の有無を確認します。そして難聴がある場合は、まず難聴の原因となる病気の治療を行います。
薬物療法では、内耳の循環改善薬、内耳の神経の働きをよくするビタミン薬、漢方薬などを用います。心理的な要因が強い場合には、抗不安薬や抗うつ薬が使われることもあります。
慢性化した耳鳴りには、薬物療法以外に心理療法や音響療法を用いる場合もあります。
心理療法とは?
なぜ耳鳴りが起こっているのか、耳鳴りは心配なものではないなどを理解することによって、耳鳴りへの不安を解消していきます
音響療法とは?
補聴器を使って聞こえなくなった音を増幅させ、ノイズで耳鳴りを消す治療法。毎日継続して、長期間にわたって補聴器を使う必要があります。
耳鳴りを感じさせないために、小さなノイズをずっと耳に流すノイズジェネレーターという方法もあります。
※高度な難聴で、聴覚障害が認定されると簡易な補聴器の支給もされますので、耳鼻科専門医へご相談ください。
耳鳴りは意識すればするほどストレスになり、それがさらに耳鳴りを悪化させます。耳鳴りを意識しないような環境づくりや生活を心がけることも大事。静かすぎる環境を避け、テレビやラジオや音楽などいろいろな音を聞くように心がけましょう。
趣味に熱中する、適度な運動をするなど、耳鳴りを自然に忘れられるような生活、耳のマッサージ、聞こえを良くするトレーニングなども効果的です。
50代以降の耳鳴りのお悩み/耳鼻咽喉科医 木村至信先生のアドバイス
・「年のせい」と決めつけるのは安易
・「耳鳴り」のほぼ9割が「難聴」
・心理的な要因もある
▼次回は、健康診断で検査数値に問題があると言われたら……? 内科医に伺います。月曜日配信の予定です。▼
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