「このままだと年金を満額もらえないかも!」定年後のシニア女子が直面した驚愕の事実
本記事は、バブル期に入社した会社を60歳で定年退職したばかりの女性が、今までなおざりにしてきたお金の問題あれこれに直面し、右往左往しながら、ファイナンシャルプランナーの先生にご教示いただきつつ、老後のお金問題を解決していく連載である。今回のテーマは年金! 意外と深いテーマであった。3回に分けてお届けする1回目は、「年金が満額もらえない!?」
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シニア女子の資産運用は【NISA】一択!「難しいことヌキ」で儲ける方法だけ知りたい!ねんきん定期便でわかった20歳からの未納期間。このままでは満額の年金はもらえない
時を戻そう。定年後すぐに年金事務所を訪れたとさりげなく書いたのは第1回の記事だ。
本来なら60歳で払い込みは完了しているはずの年金。あとは65歳になって振り込まれるのを待つばかりだと思っていた。
「いや違―う! 年金は放置したらあかんよ!」
と教えてくれたのは、私より先に定年を迎えた同級生のミナコちゃんだ。
「うちらの世代は若い頃に未納期間がある人が多いのだよ」
ん? 若い頃? 就職してから年金はきちんと納めてますが?
「そこよ! 22歳からでしょ? 実は20歳から払ってないと年金は満額もらえないの。
「私たちが学生だった昭和60年代当時は、20歳から就職するまでの国民年金加入は任意、すなわち必須ではなかったの。自分で納めた覚えがなく、親も納めてないなら未払い期間が生じてるはずよ」
そんなあ。両親はすでに亡くなっているので確認するすべがない。もちろん貧乏学生の自分が納めた記憶がない。納めてないことは自信を持って言える。こんなところで自慢しても仕方ないが。それ、どうやったらわかるの?
小沢「それはねんきん定期便を見たらわかります!」
その声はファイナンシャルプランナーの小沢美奈子先生!
そういえば59歳になった時に「ねんきん定期便」は封書で来てました。
でも中はちゃんと見てません! どこを見たら未納付期間があるとわかるのですか?
小沢「見てないことに自信たっぷりですね……。でも残念ながらねんきん定期便をちゃんと見てない人は多そうです。『これまでの国民年金保険料の納付状況』というシートをご覧ください。ここに納付した年月と納付額が書かれてます」
確かに。私の場合空欄で記載はありません。一方「これまでの厚生年金保険料の納付状況」シートを見ると年金納付開始は、就職した年4月の厚生年金保険からです。
小沢「であれば、20歳から就職までの期間は未納未加入ということですね。当時学生の年金加入は任意だったので問題行為ではありませんが、支払われる年金額は満額より少なくなってしまいます。」
——ええええー。60歳になって納付がようやく終わったのに……(涙)