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知らないとまずい!医療費負担に年間10万円以上の差が出る「メタボ指標」【鎌田實さん×荻原博子さん】

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ゆうゆうtime編集部

老後の一番の「節約」は何か、わかりますか? それは「健康でいる」こと。お金を貯めながら長生きできる「健康」と「お金」のプロの結論を、鎌田實さんと荻原博子さんが本音で対談。話題の新刊『お金が貯まる健康習慣 』から、一部を抜粋してお届けします。5回に分けて紹介する第2回は、「やっぱり太ってはいけませんね」と納得する話。

▼前回はこちら▼

「5キロやせたら100万円の得!?」健康こそ最高の節約、そのワケ【鎌田實さん×荻原博子さん】

内臓脂肪は皮下脂肪よりもはるかにタチが悪い

荻原 太ると腰やひざに負担がかかるというのは実感しましたが、メタボリックシンドロームになる危険性も高まるんですよね。

鎌田 そうです。メタボリックシンドロームって「内臓脂肪症候群」ともいわれるんですよ。脂肪は脂肪でも、内臓につく内臓脂肪が悪さをするの。

荻原 指でつまめるのが皮下脂肪、内臓についておなかがパーンと盛り上がるのが内臓脂肪、ですよね。

鎌田 そのとおり。内臓脂肪は、皮下脂肪よりもはるかにタチが悪いんです。ぼくが80キロにまで体重が増えたときも、内臓脂肪がすごかった。当時の写真を見ると、おなかまわりがはち切れんばかり。あれはかなり危険だったと思います。

荻原 いわゆる「リンゴ型肥満」ですよね、男性に多い肥満のタイプ。女性の場合は皮下脂肪が多い「洋ナシ型肥満」で、内臓脂肪はつきにくいと聞きますが……。

鎌田 女性も更年期以降は内臓脂肪がつきやすくなりますから、要注意です。

荻原 そうですか! やっぱり太ってはいけませんね。

鎌田 内臓脂肪が増えると、体にいろんな悪さをするんです。血液中のコレステロールや中性脂肪が増えて血液がドロドロになる「脂質異常症」や、糖尿病の原因になる「高血糖」、そして「高血圧」です。そのせいで心筋梗塞や脳梗塞、大動脈瘤、腎機能の低下などが起こりやすくなります。脂肪肝にもなります。脂肪肝は肝臓がんの原因になるんです。

Profile
鎌田實さん 

かまた・みのる●医師・作家。1948年東京都生まれ。
30代で諏訪中央病院の院長となり赤字病院を再生。地域包括ケアの先駆けに。国際医療支援、全国被災地支援にも力を注ぐ。

この記事の執筆者

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