犬と猫、こわがりなのはどっち? そっと寄り添うためのヒント集
永遠のライバル犬と猫。はたしてどっちの能力が高いのでしょうか? 知力、感情、身体能力、五感、生活などについて、動物学者の今泉忠明さんが詳しく解説した本『犬と猫どっちが最強か決めようじゃないか』が話題です。今回は本の中から「犬と猫、こわがりなのはどっち?」をご紹介します。
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いつもと違うものがある! それだけで恐怖を感じる
犬や猫の恐怖心は、警戒心をもとにします。
たとえば、新しい家具を買ったら猫が部屋に寄りつかなくなったというような場合。これは、自分のテリトリーの中にいつもはないもの(異物)があって警戒している、ということでしょう。未知のもの、普通ではないものがあるから警戒し、こわがるのです。
犬と猫、どちらにもある感情ですが、こわがり度合いは猫の勝ちです。警戒心が強くなければ、1匹で生き抜けませんでした。犬にも警戒心はありますが、群れで生きていただけあって猫よりは低め。新しいものに少々驚いても、猫より早く慣れていきます。
犬・猫というくくりより個体差のほうが大きい
ただ、こわがり・警戒心はそれぞれの個体が生まれ持った性格も影響します。同じ時期に家に来て、同じように育てたとしても、何事もこわがる猫もいれば、おおらかであまり物事を気にしない猫もいます。きょうだい猫同士でも、性格がかなり違っていることも。
これは犬も同様で、犬種での性格の傾向はあっても、個体によって度合いは異なります。飼い主はその子のこわがり度合いに合わせ、こわがりの子には新しいものに、よりゆっくり慣らしていくなどの対応をとってあげたいですね。
こわがっているサイン
犬と猫、こわがりなのはどっち?
【判定】猫の勝ち!
「変わらない毎日」を良しとする猫はふだんと違うものへの警戒心が強い
※この記事は『犬と猫 どっちが最強か決めようじゃないか』今泉忠明監修、ひぐちにちほマンガ、山田優子イラスト(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
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動物学者
今泉忠明
いまいずみ・ただあき●動物学者。東京動物園協会評議員、日本動物科学研究所所長、日本ネコ科動物研究所所長、「ねこの博物館」館長などを務め、犬・猫はもちろん、動物全般についての知識の深さには定評がある。東京水産大学(現・東京海洋大学)卒業。国立科学博物館で哺乳類の分類学・生態学を学ぶ。文部省(現・文部科学省)や環境庁(現・環境省)の生物調査などに従事後、上野動物園の動物解説員を務める。現在も富士山の動物の生態調査など、活発にフィールドワークを行う。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)、『わけあって絶滅しました。』(ダイヤモンド社)、『マンガでわかる猫のきもち』(大泉書店)など、生物に関する著書・監修書多数。
いまいずみ・ただあき●動物学者。東京動物園協会評議員、日本動物科学研究所所長、日本ネコ科動物研究所所長、「ねこの博物館」館長などを務め、犬・猫はもちろん、動物全般についての知識の深さには定評がある。東京水産大学(現・東京海洋大学)卒業。国立科学博物館で哺乳類の分類学・生態学を学ぶ。文部省(現・文部科学省)や環境庁(現・環境省)の生物調査などに従事後、上野動物園の動物解説員を務める。現在も富士山の動物の生態調査など、活発にフィールドワークを行う。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)、『わけあって絶滅しました。』(ダイヤモンド社)、『マンガでわかる猫のきもち』(大泉書店)など、生物に関する著書・監修書多数。

犬と猫どっちが最強か決めようじゃないか
今泉忠明 監修
ひぐちにちほ マンガ
山田優子 イラスト
主婦の友社刊
永遠のライバル犬と猫。はたしてどっちの能力が高いのか? 知力、感情、身体能力、五感、生活などについて、動物学に基づいてジャッジ!犬猫について知りたい55項目を比較しました。
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