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「大谷翔平がテレビに出ている時はNG」ではいつ夫に家事を頼む?ノーストレスな【夫婦で家事シェア】のススメ

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ゆうゆう編集部

「家でゴロゴロ過ごす夫が家事を一切しない」「体力的に家事が重荷に……」。そんなモヤモヤを解決するのが家事シェアです。家事シェア研究家に分担を成功させる秘訣をお聞きしました。

▼「家事の型」がわかる前の記事はこちら▼

>>「何で全部私の仕事なの?」から解放される!【夫婦で家事シェア】のススメ

お話を伺ったのは
三木智有さん 家事シェア研究家

みき・ともあり●家事シェア研究家、NPO法人tadaima!代表。内閣府「男性の暮らし方・意識の変革に関する専門調査会」委員(2016年)。著書に『日本唯一の家事シェア専門家が導き出した家族全員自分で動くチーム家事』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

聞く状況にない夫に頼んでも届かない

家事の型がわかれば、次は夫にどう家事を頼むかだ。これまで家事をするという発想のなかった夫に、どう話を切り出せばよいか悩む女性も多いだろう。

「大切なのは、相手が今聞く状況にあるかです。テレビで野球をやっていて大谷翔平が出ている。そのタイミングで家事のお願いをしても、聞いていません。『今忙しいんだよ』『わかったわかった、後でやっとくよ』などと言われるのが関の山。そして、おおむねその家事は実行されず、頼む側も頼まれる側もストレスの原因となります」

三木さんは、「聴いている」のと「聞こえている」のとでは意味が違うという。「聴いている」は内容を理解し、受け止めている。「聞こえている」は音として流れているだけというのだ。

「夫婦の会話は、思いついたときが『言いどき』となりがち。でもそれは言いたい人の都合であって、相手の都合は無視しています。面倒かもしれませんが、相手が話を聞きやすい状況をつくってあげることが大切だと思います。かといって静まり返った部屋で、『ちょっと座って』なんて言いださないでください。何を言いだすんだ?と身構えさせてしまいますから」

散歩やカフェでのたわいない会話が相手の聞く姿勢につながる

不思議なもので、頼まなくても夫が自然と家事を手伝ってくれる夫婦は、たわいのない会話をよくしているそう。

「散歩でもいいし、夫婦でお茶や晩酌をする時間でもいいでしょう。まずは二人で楽しい時間を過ごすことを意識してみてください。『あの花きれいだったね、何て花だろう』。そんなささいな会話でいいんです。たわいもない会話から自然と相手も『聴く姿勢』をとりやすくなり、結果、真剣な話もしやすくなります」

もう一つ注意点がある。それは、相手をうまくコントロールしてやろうと思わないことだ。

「たまに、夫をうまくコントロールしようと、急にほめておだてる人がいます。相手にもよりますが、急にほめられると多くの男性は疑心暗鬼になるか、バカにされたと感じ、かたくなになりやすい。こうなると修復しづらくなります」

小さい子には有効な「ほめて動かす」は、人生経験のある夫には『ハイリスク、ハイリターン』であることを知っておきたい。

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