「森のくまさん」防犯ベル炸裂!和平と千明、ついに“あの距離”に変化?【続続・最後から二番目の恋】第5話レビュー
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柚野木
小泉今日子×中井貴一の大ヒットシリーズ「続・続・最後から二番目の恋」。11年の時を経て、吉野千明と長倉和平の関係はどう変わった? そして変わらないものとは? 第5話のレビューをお届けします。
※ネタバレにご注意ください
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「いまだ手を出されていませんけど」発言に驚いた!2人の恋は現在進行形!?【続続・最後から二番目の恋】第3・4話レビュー和平、恵まれすぎである!
大人になったえりな(白本彩奈)は、父親にどこまでも優しかった。
えりなは早朝の海岸で、顔見知りの青年(西垣匠)から「えりなっていうんでしょ」と唐突に話しかけられた。カフェ・ナガクラに彼女のアート作品が飾られていることまで知っている様子だ。驚いてその理由を聞き出すと、和平(中井貴一)がどこかのカフェで、娘の自慢話をしていたことが分かった。
和平は仕事仲間を相手に、娘との円満な関係について語り、挙句に娘の顔写真まで見せていた。話の内容から、明らかに仲の良さを「盛って」アピールしていたことも分かる。少し前だったら、えりなは間違いなく怒っていただろう。だが、いまのえりなは、父親のはしゃいだ様子を、さらりと「かわいいな」と言うのである。なんと!
えりなはある晩、和平と千明(小泉今日子)に料理をふるまい、お酒を飲みながら青年から聞いたことを報告する。そして自分の意識が変わったこと、大学進学で家を離れてから見えてきたことを語る。母親がいないことで和平とぎくしゃくしていた時期のこと、とがっていた自分の言動について謝り、さらには父への「人としては好きだな」という言葉が続く。
まったくもって「幸せ者だな~長倉和平は!」(千明の言葉)これに尽きる。和平、恵まれすぎである。
さてその後、夜も更けて一人になった和平がぽつりと「君にそっくりだ」と亡き妻に向かってつぶやくのだが、ここまできて、ひとつ気になることが。
「知り合いの男の子」から話を聞いたと言った娘に「その子はただの知り合い?」と詮索しなかった。これはもしや、市長に推薦されて舞い上がってしまっているせいなのか?
ともかく「優斗」と名乗った青年とえりなの今後の展開が楽しみだ。