冷え性の人は「こんにゃくで温湿布!?」83歳・がんサバイバーの料理家イチオシの健康法
今年83歳!料理教室の人気講師 米澤佐枝子さんが語る、心も体も健康で生き生きと過ごす知恵とは? 話題の書籍『病気になっても病人にならない生き方』から、一部を抜粋してお届けします。第3回は、体を温める「こんにゃく温湿布」。
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83歳・料理学校の人気講師が語る、まさかの「玄米離婚」!?大切なのは楽しんで食べること米澤佐枝子(よねざわ・さえこ)さん プロフィール
昭和17年静岡県生まれ。相模女子大学食物学科卒業。結婚後、夫の赴任に伴いブラジルに渡っていた30代で子宮癌を発症、余命1年と宣告を受ける。食事を変えるなど自然療法を始める。58年自然療法の大家・東城百合子氏主宰「あなたと健康社」に入社、健康料理教室の講師を任される。手術もせず薬にも頼らず40代で癌を克服。現在も同料理教室の講師として活躍を続けている。
身体を温める─根菜類のスープ、こんにゃく温湿布、温灸、足浴
身体が冷えると免疫力も低下します。
身体を温めるのはほんとうにたいせつ。
冷え性の人はどうしたら身体が温まるかを考えて、日常に取り入れる必要があります。
食事で旬の野菜を入れたスープやシチューなどをいただくのも一つの方法ですよね。根菜類は身体を温めてくれるので、皮のまま煮込んで熱いうちにいただけば心までほっこりします。
反対に、冷えているなと思ったら、身体を冷やすサラダなどは控えたほうがいいですね。氷やアイスクリームは言うまでもありません。
果物も身体を冷やします。
夏場いくら暑いからといって夜にスイカばかり食べていると、秋に抜け毛が多くなりますよ。スイカにはミネラルのカリウムがたくさん含まれています。ミネラルはとても大事ですから朝にいただくのは良いのですが、夜に食べ過ぎると身体の内が冷えます。
カリウムは細胞を弛め、逆にナトリウムは細胞を締める。ですからスイカに塩をつけて食べるのは理にかなっているとも言えます。最近、急に抜け毛が多いと感じたらカリウム過多を疑ってみてください。
自然療法で身体を温める手当法としてよく使われるのが、こんにゃく温湿布。
熱したこんにゃくをタオルで包んで、肌の上からまず肝臓と丹田の位置に当てるのです。その後腎臓も温めます。
風邪をひいた時はビタミンCの多いもの、発汗作用のあるショウガ、くず湯をいただくと身体が温まります。
肝臓と腎臓は〝肝腎要〟と言われるほど、どちらも身体のなかで主要な役割を担っています。ここを温めることで疲れが取れて、浄化の助けになります。
調子の悪い人はほとんどと言っていいほど足が冷えています。足裏にこんにゃく温湿布は効果てきめんです。
生理痛の時はこれで腰を温めるといいですよ。
こんにゃく温湿布のほかにも温灸、足浴、それから湯たんぽを辛い部分に当ててもいいですね。とにかく温めること。