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【要約小説】名作のあらすじを読もう!

橋本五郎の『殺人迷路』あらすじ紹介。疑惑に追い詰められる主人公が挑む、圧巻のサスペンスミステリー

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ゆうゆうtime編集部

橋本五郎の『殺人迷路』は、手に汗握るサスペンスミステリー。疑惑に追い詰められる主人公が挑む、見えざる敵と「完全犯罪」の悪賢い計画。その結末にあなたの心も捕らわれるはずです!

不安と疑惑の幕開け

『殺人迷路』は、新橋駅で雑誌記者の津村と別れた探偵作家の星田代二が、自宅に戻るところから始まります。彼の心には、何とも言えない不安が膨れ上がっていました。それは、鎌倉で起きた宮部京子殺害事件の「犯人」として、まさに自分が疑われている可能性があるからです。実際、電車内で津村が見せた星田の指紋や、その態度の変化は彼の疑いを裏付けるものでした。

見えざる敵の足跡を追う

事件の糸口をつかむため、星田はあるカフェを訪れることにします。そこで、女給から事件の鍵となる人物の存在を聞き出します。特に、亡くなったとされる宮部京子が、そのカフェで他の人物と一緒にいた事実を知ると、星田の混乱は一気に深まります。そして、京子自身が書いた挑戦状が星田に届いていることを示す女給の証言は、さらなる謎を呼び起こします。

追い詰められる一方の星田

状況に混乱しつつも、星田は京子の生活や行動を探ることで、謎の人物に迫ろうと決意します。少しずつ、事件の真相に近づいているかに見えたその時、彼の部屋には大きな転機が訪れます。正岡警部が部屋で待ち構えており、星田に殺人の嫌疑が掛けられました。捜査の網が彼を取り囲み、決定的な局面を迎えるのです。

まとめ

橋本五郎の『殺人迷路』は、読者をハラハラドキドキさせる巧妙な心理戦と緻密なプロットが光るミステリー小説です。ストーリー全体にわたる緊張感と、不意を突く展開は、読む人の心をどんどん惹きつけます。特に、見えざる敵による「完全犯罪」の仕組みと、その裏に隠された心理戦は圧巻。この物語は、ただの謎解きとしてだけではなく、主人公星田が追い詰められながらも真実を追い求める姿に、現代を生きる私たちへの深い問いも投げかけています。一度読み出したら止まらない、このスリルをぜひ楽しんでください!

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