ボランティア中、こんなことで怪我するなんて…!凶器と化したポイ捨てゴミ【事故体験記】
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ゆうゆうtime編集部
地域の清掃活動中、何気なく拾った空き缶。その中に潜んでいた“思わぬもの”が、まさか……!60代男性が体験した、心がざわつく体験記です。
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私が住む地区では毎年春と秋に「クリーン作戦」と呼ばれる清掃活動が行われます。地区内の各家庭にゴミ袋が配られ、空いている時間にゴミを拾い、集めたゴミは決められた日に地区の集会所に集めるというものです。
やってもやらなくてもいいのですが、私は若い頃にこの地区に引っ越してきた言わば「よそ者」なので、こういった活動では率先して取り組んで地区に馴染もうとしています。
今年の春、散歩がてらにゴミを集めていました。春だというのに汗ばむほどの陽気で、慣れた活動への気の緩みから手袋もしないでブラブラとやっていました。
「おや、空き缶だ、フルーツ缶かな?……随分埋まっちゃってるなあ……」
あぜ道脇の田んぼの泥を上げたような中に半分埋まっていた缶を拾い上げました。
普通のフルーツの缶詰のようでしたが、中には泥が詰まってしまっています。このままではゴミに出せないな、と中に入っていた泥をかき出そうと何の気なしに指先を入れました。
「結構、詰まってるな……ん?痛っ‼」
泥を奥からひっかき出そうと少し深く指を入れた瞬間、指先に鋭い痛みが走りました。慌てて指を引き抜くと、人差し指と中指の先から細く血が流れ出しています。大きな傷ではありませんが、切り裂かれたような形で思ったよりは深そうでした。
空き缶に詰まっていたのはガラスの破片!募る不安とは?
「なんてこった!まさかガラスが詰まってるなんて!」
缶を覆っていた泥の下には、細かなガラスの破片がそこかしこに顔をのぞかせていました。おそらく割れたガラスの破片を始末するのに空き缶を使い、そのまま投げ捨てたのだろうと思われました。
「大した傷ではないけど……いや、待てよ、このガラス、何の破片だ?」
改めて缶の中に目をやると、どうやら小さな瓶だかガラスの管だかが割れたもののようでした。
「薬の瓶?まさか怪しげな薬品が入っていたとか?」
考えてみると、缶の捨てられ方も異様です。わざわざガラスを入れた缶をこんなあぜ道に捨てるなんて、知られてはまずいものなのでは?などと不穏な想像が頭を駆け巡りました。
慌てて泥の入ったままの缶をゴミ袋に投げ入れて、家へ飛んで帰り、念入りに消毒してから医者に行きました。お医者さんの見立てでは、特に皮膚に異常などはなく、普通の切り傷のようだから安静に、と言われ胸をなでおろしました。
缶は地区の役員さんに事情を話してお渡ししました。まさか誰かに危害を加えようとしたものではないと信じたいですが、心無いゴミの投棄で巡り巡っては人を傷つけ、こんなにも不安な気持ちにさせるものなのだと感じさせられました。
(60代・公務員)
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