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【山でのゾッとした体験記】登りなれた山で「こっちのルートも良さそう…」その軽い気持ちが招いた結末は…!?

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ゆうゆうtime編集部

気心の知れた友人たちと、いつもの里山ハイキング。紅葉に誘われて選んだ“別ルート”が、まさかあんな展開を呼ぶなんて――。油断が招いた中高年のヒヤリ体験をご紹介します。

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片道1時間の里山、秋の行楽があわや大惨事に

60代の主婦です。花の咲く時期や紅葉の時期などに、友人と近所の里山を歩いています。標高もそれほど高くなく、ふもとの駐車場から2時間ほどで山頂まで行って帰ってこられる、散歩に毛が生えた程度の気軽なハイキングコースです。

その日も、いつものメンバーの友人二人と一緒に出かけました。秋晴れの気持ちの良い日で紅葉も美しく、すっかりいい気分。山頂での昼食も楽しく過ごしました。ですが、問題は下山の時でした。
山頂近くの案内板に、いつもと別のルートが書いてあるのを発見しました。
途中に「紅葉の見どころがある」と書いてあり、「もう少し紅葉が見たいよね。たまには違う道を通ってみるのも面白いかもしれないね」と友人が提案し、私たちは軽い気持ちでそのルートを選びました。

最初のうちは整備された道だったのですが、いつまでたっても目当ての紅葉にたどり着きません。おかしいな?と思いながらも歩いているうちに段々と道が細くなり、気がつくと藪の中を歩いているような状態になっていました。

「道を間違えたかしら」と言いながらも、「そのうち元の道に合流するでしょう」と楽観的に考えていました。

しかし、時間が経つにつれて不安が募ってきました。いつもなら、とっくに駐車場に着いている時間です。それどころか、もうそろそろ街が見えるはずなのに、相変わらず森の中を歩いています。道らしい道もすでになく、踏み跡のようなものを頼りに歩いているだけでした。

まさか「遭難⁉」食料も水もない中で日暮れを迎えたら…

「遭難」という言葉が頭をよぎった時、いちばんまずいと思ったことは、「日が暮れてしまう」ことでした。秋の日は短く、すでに午後三時頃。

このまま道に迷い続けていたら、暗闇の中で一夜を過ごすことになってしまいます。私たちは軽装で、懐中電灯も持参していません。食料の残りも飴玉が数個。水も十分ではありませんでした。

友人たちの顔も青ざめていました。「どうしよう」という声に、私も動揺を隠せませんでした。しかし、パニックになっても仕方ありません。声を掛け合い冷静になって、携帯電話の電波が通じる場所を探すことにしました。

幸い、少しひらけた場所に出ると、かろうじて電波が入りました。手元の紙の地図と、スマートフォンの地図アプリを見比べながら、現在地を確認すると、予想以上に道から外れていることが分かり、愕然としました。

地図を頼りに、なんとか元のルートに戻りました。藪をかき分け必死に歩き続け、何とか無事にいつものルートに合流することができました。

駐車場に着いた時は、すでに日が傾き始めていました。普段なら1時間の行程が、結局3時間かかってしまっていたのです。車に乗り込んだ時、心底ほっとしました。

最近、中高年の遭難事故のニュースをよく耳にしますが、まさか自分が、こんな近所の里山でそんな目に合うとは思いもしませんでした。それから怖くなってしまい、登山はしていません。次に機会があったとしても、準備を万全にしておこうと肝に銘じた出来事でした.

(60代・パート)

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