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禅僧・枡野俊明さん

「うわさ話ばかりの友人」に疲れたら?禅僧・枡野俊明さんに聞く、関係改善のコツとアプローチ

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ゆうゆう編集部

ママ友時代から仲のよい友人と旅行に行ったのですが、道中人のうわさ話ばかりで、正直うんざり——という声が寄せられました。長いつき合いの友人の苦手な部分に対して、折り合いをつけるべきか、距離をとるべきか、禅僧・枡野俊明さんのお考えを聞きました。

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門を開けば

「開門福寿多(門を開けば福寿多し)」
自ら門を開くことで福を招き入れようという禅の言葉です。

今回は「人のうわさ話ばかりする友人にうんざり」というご相談です。
枡野さんのアドバイスは?

<今月のテーマ>
「人のうわさ話ばかりする友人にうんざり」

ママ友時代から仲のよい友人がいます。人はいいのですが、うわさ話が大好きです。先日、バス旅行に一緒に行ったのですが、道中ずっと人のうわさ話ばかりで、正直うんざりしました。お互い、いい大人なので注意するのも何だか気が引けますし、今後、どうつき合っていったらいいでしょうか。

嫌いな話にこれ以上つき合う必要はない

人間は誰しも完璧ではありません。長所もあれば短所もあります。友達でも家族でも「嫌だな」と感じる部分がありつつも、折り合いをつけながらいい関係を続けている人がほとんどだと思います。

けれど、ときには「もう我慢できない」と感じることもあります。長いつき合いの友人であればなおのこと、これ以上はつき合えないと感じる瞬間があるかもしれません。今回の相談はその代表例でしょう。人のうわさ話をするのが好きな友達に、うんざりしてしまったということです。

でも、ふと疑問に思いました。友人はうわさ話が好き、相談者さんは嫌い。それなのに友人は、バスの中で延々と話し続けていたわけです。なぜでしょう?

原因はひとつしかありません。相談者さんが「うわさ話が嫌だ」と思っていることを、友人は知らないのです。

ママ友時代からのおつき合いですから、もう20年以上の関係になることでしょう。この友人はおそらく、当時からうわさ話が好きな人だったはずです。相談者さんは何年も我慢して聞き続けてきたのだと思いますが、そのせいで相手は「この人も、うわさ話が好きなのだ」と勘違いしてしまっている可能性があると思います。

本当に嫌なのであれば、もう我慢する必要はありません。「私ね、実は人のうわさに興味がないのよ。せっかくだから窓の外のきれいな風景を見ましょうよ」と、思っていることを言ってもいいのではないでしょうか。

相手は「面白がって聞いてくれているのだ」と思っているので、興味がないとわかれば次からは言わなくなると思います。

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