禅僧・枡野俊明さん
「うわさ話ばかりの友人」に疲れたら?禅僧・枡野俊明さんに聞く、関係改善のコツとアプローチ
「ママ友」ではなく個人と個人で向き合う
年齢を重ねてもなお、親密な友人関係を保てるというのは素敵なことだと思います。でもときには、「私はこの人のどこが好きだったのだろう」と考えてみることも大切かもしれません。
相談者さんの場合は「ママ友」として出会ったのがきっかけだったのですね。当時は「苦手な人だな」と思っても、子ども同士の関係もありますから、うわさ話につき合わされたとしても「嫌だ」とは言えなかったことと思います。でも今はもう、お互いの関係を縛るものは何もありません。個人と個人の関係です。「この人とこの先も、ずっと友達でいたい」と思うなら、嫌なことは嫌と言う勇気も必要です。
一方で、「こういうところは大好き」という気持ちを伝えることも大切だと思います。お互いを尊重し合える関係とは、そういうものです。それでうまくいかなければ、しかたありません。任運自在に生きていきましょう。
アドバイスいただいたのは
枡野俊明さん
曹洞宗徳雄山 建功寺住職
1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山 建功寺第18世住職。庭園デザイナー。多摩美術大学名誉教授。「禅の庭」を通して国内外から高く評価され、2006年ニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100人」に。『悩みを手放す21の方法』(主婦の友社)など著書多数。
取材・文/神 素子
※この記事は「ゆうゆう」2025年9月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
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