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禅僧・枡野俊明さん

「うわさ話ばかりの友人」に疲れたら?禅僧・枡野俊明さんに聞く、関係改善のコツとアプローチ

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ゆうゆう編集部

まずは気持ちを伝え相手の出方に合わせる

長くつき合っているということは、うわさ話以外の部分では気が合う人なのだと思います。旅行など、共通の趣味もあるようです。その関係を大切にしたいという忖度や、相手を傷つけたくないという思いやりで、ここまで続いてきた関係なのでしょう。

でもここで一度、2人の関係性を変えてみるのもいいかもしれません。また違うかたちの友情が育まれるきっかけになると思います。

禅の言葉に「任運自在」というものがあります。あれこれ考えすぎるのではなく、そのときの状況にしたがって、心のままに生きていけばいいという意味です。

相談者さんも、そのままの自分で相手に向き合っていいのです。「嫌だ」と思っている気持ちがあるなら、それを正直に伝えましょう。

その先は、友人がどう考えるかに任せていいと思います。彼女が「この人が嫌いな話題は避けるようにしよう」と思って、今後は控えてくれるかもしれません。逆に、「こんなことを言う人とはつき合いたくない」と思って、あなたから離れていくかもしれません。いずれの場合でも、任運自在に受け止めるのがいいと思います。

「その話題はやめてほしい」とストレートには言いにくい場合、さり気なく話題を変えるというのも一つの方法です。車窓の風景を見ながら「あの山の名前知ってる?」とか、「すごくきれいな花が咲いていたよ!」などと、話の腰を折ってみてはいかがでしょう。人の悪口などマイナスな話題になったら、「ごめんね、ちょっとお手洗いに行ってくる」とその場を離れるのもいい方法だと思います。そうやって何度も話題を変えているうちに、相手も「この話は聞きたくないのかもしれない」と気づくかもしれません。

任運自在 —— にんうんじざい

あまり考えすぎず自然に任せ
思っていることを伝えてみましょう。
それが長くつき合える秘訣です

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