【認知症母との介護生活#67】笑えないけど笑うしかない!妖怪かと思った夜中の出来事!?
60代主婦の日常を、4コママンガとエッセイにしてブログで配信をしている、ぱいなっぷりんさん。その中から、「認知症母との介護生活」を順に紹介していきます。
▼「認知症母との介護生活」マンガ 1話から読む▼
>>想像の遥か上を行く発想をする母に、考えたことは?【認知症母との介護生活#1】真夜中のホラー?
深夜の
階段の 踊り場
暗闇に浮かぶのは
裸体の老婆
あの時 私は
妖怪を見た
と思った
その時の衝撃を 伝えよう と
今回
絵にしてみたんだけど…
残念ながら 私には
それを伝えるだけの
画力が なかった
それでも
5秒後に
それが 妖怪ではなく
自分の母親だった という
脱力するような おかしさは
少しは 伝えられただろうか
最近の母は
夢を見る時
まるで 起きているかのように
ハッキリと言葉に出す事が
多くなっている
まるで リアルに
そこにいる誰かと 話しているようで
誰かいるのか と
母の部屋に 様子を見に行くことも
あるくらい
でも 本人は
スヤスヤと寝ていて
私は いつも
狐につままれたような気分になる
そんな 母の 不思議行動が
ここにきて また
進化(?)してきた
喋るだけでなく
実際 ベッドから起き上がり
私の部屋にやってきて
さっきまでいた 男の人は
もう帰ったの?
と聞いたり
お母さんが心配するから
私 早く お家に帰らなくちゃ
とコートを羽織って
帰り支度を始めたり
多分 その時は
夢と現実の区別が
つかなくなっているのだろう
そして 先日は
私から お風呂に入るように
言われたのに(←妄想)
お湯が入っていなかったので
M子 どういうこと!?
と 素っ裸で
私の部屋に やってきて
文句を垂れまくったのだった
まあ この話は
家の中で 完結しているから
衝撃は大きかったけど
大きな問題には ならなかった
ところが
その 数日後
近所のスーパーに
10分で戻るから
と言い含め
卵を買いに 出かけた時のこと
言い含めたことが
必ずしも
母の記憶に留まる とは限らない
と思ってはいたけど
なんと!
スーパーで買い物を終えた 私は
出入り口のところで
母に 出くわしたのだった
10分程度の外出中に
なにか おかしなことを
やらかす可能性は
限りなく ゼロに近いだろう
もし やらかすとしても
やらかし始める直前には
私が 家に戻るはず
と考えた
私が 甘かった
どうしたの お母さん
10分で戻る って言ったじゃない
しかも 冬なのに
コートも着ないで
そう言う 私の心臓は
バクバクだった
ここで 母と出会えたから
良かったけど
店内で すれ違う可能性は
十分あった
そうしたら 母は
私を探し
町中をさまよったに違いない
そして
周りの人を 巻き込み
警察を 巻き込み
たいへんなことになったかも
今回は
既のところで
それは 回避できたけど
これからは
たとえ 短時間でも
母を ひとりにはできない
強く そう感じる
出来事だった
ただ
現実は
やっぱり
ワンオペ介護の 限界はあるわけで
リスクに
完全には対応しきれないことも
あるわけで
もし 現実に
笑って済まないことが
起こった時は
自分ができる
精一杯を やって
それでも
最悪な結果に なったとしたら
それは
私の責任として
その重荷を 一生
背負って 生きる
その時
母の介護に
関わらなかった人たちの 言葉は
一言だって
聞く気は ない
▼次回はこちら▼
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