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【なぜか幸運が寄ってくる人の共通点】あの長嶋茂雄さんも!「毎日が楽しくなる」秘訣を解説

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内藤誼人

「小さなことでくよくよするな」と言われますが、くよくよするのはとても人間らしいこと。恥じる必要はないと、心理学者の内藤誼人さんは言います。では、くよくよしたときは、何をすればいい? 話題の新刊『くよくよしたら手を洗おう。』から、抜粋してお届けします。第4回は、くよくよを寄せ付けない習慣について。

▼第3回はこちら▼

>>幸福度の高い人がしているたった2つのコトとは?心理学者が教える心のラクな生き方

なぜかいいことばかり起こる人は、「自分はツイている」と思っている人

幸福度を左右するのは、実際に恵まれているかどうかよりも、その人自身が「幸せ」と感じられるかどうか。人からすれば取るに足らないようなことでも、いちいち「ラッキー!」「私ってやっぱりツイてる!」「今日も幸せだなぁ」と思える人ほど、満ち足りた気持ちで日々を過ごせます。

米国ミズーリ大学で主観的幸福感を専門に研究するケノン・シェルドンは、481名の大学生対象に、6週間ごとに3回の調査を行って人生の満足度やポジティブな感情の度合いを測定しました。「前回からの6週間で、自分の人生を変えるようなポジティブな変化がありましたか?」という質問に対して、「あった」と答えた人ほど、精神的にも安定し、幸福度が高い傾向がありました。

大学生が答えたポジティブなできごとは、たとえば「新しい友人ができた」「ヘアスタイルや服装を変えた」「棚ぼた式に遺産を相続した」など、多岐にわたりました。確かに大金が転がり込めば、多くの人がラッキーなできごとと感じるでしょう。けれど、ヘアスタイルの変化は、ほかの人には取るに足らないことかもしれません。

幸福度を高めるには、「客観的に見てどうか」という視点は必要ありません。他人にとってはつまらないことでも、自分が幸せだと思えればいいのです。

茶柱が立った、電車で座れた、ランチの限定定食が食べられた。小さなことでも「ラッキー」「幸せ」と思えれば、幸福感はどんどん高まります。

長嶋茂雄さんは、現役時代に、きれいにヒゲがそれただけで、すごく幸せな気分になれたそうです。こういう考え方ができる人は、人生の感じ方もハッピーになるでしょう。小さなことでも喜べる人は、大きなことならもっと喜べます。結果的に幸せと感じる総量が増えていくであろうことが、心理学的にも予想できるわけです。

また、一般的にはネガティブに捉えられがちなことも、視点を変えれば、ラッキーなイベントに早変わりします。たとえば、「雨の日はお気に入りの傘をさせるスペシャルデイ」「電車遅延の日は、堂々と遅刻できちゃうラッキーデイ」と考えれば、ちょっと楽しい体験に変わるでしょう。

つまり「このくらいですんでラッキー」「これもきっといいことの前ぶれ」とポジティブに受け取る癖つけるだけで、日々の幸福感はぐっと底上げできるのです。

大きな成功や特別なできごとを待つより、小さな「うれしい」をひとつひとつ拾い集めていく。そんな生き方が、結果的に「なぜかいいことばかり起こる人」になる近道なのかもしれません。

イラスト/髙栁浩太郎

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※この記事は『くよくよしたら手を洗おう。』内藤誼人著(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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