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意外と知らない、【骨粗しょう症の予防】にいい食べ物とは?よくつまずく人にオススメ

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古賀昭義

「よくつまずく」「よろけやすい」のは、足の筋肉が弱くなったせいかもしれません。「筋肉や骨は、早めの対策をとれば、まだまだ現役で活躍できます」と、整形外科医の古賀昭義さん。話題の新刊『「よくつまずく」「よろけやすい」人のお助けBOOK』から、抜粋してお届けします。第2回は、うなぎの驚きの効果について。

▼前回はこちら▼

>>1つでも当てはまったら要注意!足腰が弱り始めたサインとは?筋力アップのための食事も

うなぎを食べると骨が丈夫になる!?

うなぎが、骨粗しょう症の治療に使われているのをご存じでしょうか?

うなぎは、カルシウムを豊富に含む食材としても知られ、100gあたり150mgのカルシウムが含まれているといわれています。ひとりの成人が一日に食事などから摂取して補う必要があるカルシウムの量は600mgとされていますので、うなぎを食べればかなりカバーできるのです。

また、ビタミンDは、食材に含まれるカルシウムが消化管から体内へ吸収されるのを助けます。うなぎには、カルシウムに加えてビタミンDも多く含まれているので、骨を強くしてくれる食材といえます。

うなぎと骨の関係はこれだけではありません。

骨粗しょう症治療薬のひとつ「エルカトニン」は、うなぎの研究から見つかったものです。私たちの体の中には、「カルシトニン」というホルモンがあります。カルシトニンは、甲状腺の傍濾胞(ぼうろほう)細胞から分泌され、破骨細胞に作用して骨からカルシウムが溶け出すのを抑制します。それにより、骨量が維持できるのです。

ところが、人の体内でカルシトニンを生成するのには限界があります。

天然のカルシトニンには、簡単に切れたり、再びつながったりする性質をもつジスルフィド結合と呼ばれる構造が含まれています。この部分が切れてしまうと活性がなくなり体内のカルシウム濃度を調整するという重要な役割ができなくなります。

そこで、より安定的で切れにくいエチレン結合に変換した合成ウナギカルシトニンが人工的に作られました。

これが「エルカトニン」です。

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※この記事は『「よくつまずく」「よろけやすい」人のお助けBOOK』古賀昭義著(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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