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【78歳、ひとり暮らし】老後資金は500万円、毎月の収入10万円。この先暮らしていける? FPがアドバイス

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ゆうゆう編集部

【アドバイス】工夫を楽しみ、ムダを省いた家計は年金生活のお手本。要介護になったら、補足給付で特養入居の検討を

「庭でいろんな種類の野菜を育てて調理し、雨水を水やりに使うなど、工夫を楽しみながら出費を抑えています」という洋子さん。年金と自宅で営む美容院の収入の合計10万円に対して、毎月5000円の黒字!

「貯金も少ないですが、『先の心配は心配を呼ぶ』と言うから悩まないようにしています。健康に気をつけながら、美容院のお客さまと楽しくおしゃべりしたり、スマホアプリで外国語を学んで旅行気分に浸ったり、『何とかなるさー』です」と笑います。

そんな洋子さんに、畠中さんは「隅々までムダがない家計は100点満点!」と脱帽。「貯蓄が少なくて施設に入れないと思っているそうですが、年金も貯蓄も少ない人は特別養護老人ホーム(特養)で捕足給付が受けられます。ひとり暮らしの場合、①年金を含む年収80万9000円以下、②預貯金650万円以下の2つの条件を満たせば月額利用料は10万円以下。都市部でなければすぐ入れる施設が増えているので、近くの特養の状況を調べておくといいですね」

生涯安心して生活できる家計のコツを伝授!

飼い猫2匹の将来の医療費急増に備え、高齢でも入れるペット保険に加入を

10歳と12歳の2匹の猫を飼っている洋子さん。

「今は元気ですが、今後年をとるにつれて医療費がかさむ可能性が高まります。ペットの医療費は全額自己負担なので、1回の診察・治療で数万円かかることも。長期化すると数十万円の出費となるケースも少なくありません。ペット保険に加入しておきましょう」。

以前は高齢の猫は対象外だったが、最近はシニア猫でも加入できる保険が登場。

「たとえば、アニコム損害保険『どうぶつ健保しにあ』の治療費の50%を補償するプランの場合、保険料は10歳の猫で年間1万2760円(月1170円)、12歳の猫で年間1万4960円(月1370円)※。病気やケガで医療費がかかったとき、その半額を補償してもらえるので安心です」

※混合種の10歳と12歳の猫(多頭割引あり)で試算。

【ポイント】
治療費の50%補償プランなら、割安な保険料で治療費が抑えられる

お年玉や誕生日のプレゼントは、「いつまで」と決めて平等に贈るのが◎

洋子さんは7人の孫へのお年玉や誕生日のプレゼントは「高校まで」とルール設定。

「何となく援助を続けていると、孫もずっともらえるものと期待するので、打ち切るタイミングを失いがちです。洋子さんのように自分で終了時期を決めておくのは大正解!孫にも伝えておきましょう」。

子どもには、子どもの名義で懸賞に応募して当たったらサプライズプレゼントに。

「楽しみながら出費を抑える工夫は、ぜひ見習いたいですね」

【ポイント】
子や孫へのプレゼントは終了時期を決め、相手にも伝えておく

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イラスト/タナカユリ 取材・文/横田頼子

※この記事は「ゆうゆう」2025年12月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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