記事ランキング マンガ 連載・特集

55歳で【老後資金2000万円】を確保「目標は退職金を使わずローン完済」は可能?FPのアドバイスも

公開日

更新日

ゆうゆう編集部

【アドバイス】徹底したやりくりで、ムダゼロの家計が実現! 今後は、楽しむためにも家計簿を役立てましょう

「夫の勤務先で借りた住宅ローンを退職時に完済できるよう、貯蓄に励んでいます」という久美子さん。家計簿で徹底しムダを削った家計は月24万円の黒字だが、「60歳から収入が減ると聞くし、今後が心配で……。夫と有名観光地に行ってみたいとか、子どもたちとプチ贅沢な外食がしたいとか、思うのですが、怖くてお金が使えません」。

そんな久美子さんに、「住宅ローンが終われば、月の支出は23万円まで縮小されます。一方、月58万円の収入が60歳以降半減したとして29万円。仕事をやめても夫婦の年金が計27万円あるので、問題なく生活できるはずですよ」と、畠中さん。

「退職金をもらう前に2000万円の老後資金が確保できていますから、どうしても不安なら、返済用に貯めた貯蓄を使って今から毎年繰り上げ返済していきましょう。退職前に完済できれば生活によりゆとりができ、貯蓄しながらプチ贅沢も可能。年何回返済できるか、金額はいくらからかなど、勤務先の規定を確認してみて」

生涯安心して生活できる家計のコツを伝授!

家電の買い替え、リフォームなど今後かかる特別支出を把握しておく

毎月、特別支出用の5000円の他、子どもたちとの外食用などに交際費として2万円を積み立てている久美子さん。

「家計が安定して、予算も守れるいい方法ですね。車や家電の買い替え、リフォームなど、大きな特別支出も予算を決めて用意するとさらに安心です」。

たとえば、5年後に35万円でIHヒーターを買い替えるなら、60カ月で割って月6000円を積み立てればよい。

「年金生活では大きな支出は貯蓄から出すことになりますが、できる範囲で月々準備する習慣をつけておくと、貯蓄の減りがゆるやかに。家電やリフォームの必要な箇所などを点検し、夫婦で『今後もこれは必要』『これはいらない』などと話し合って計画を立てて」

【ポイント】
大きな支出のプランを立て、できる範囲で月々準備する習慣をつけよう

家計簿で「お金をうまく使う」ための家計管理を実践しましょう

旅行やレジャーは、収入も体力もある50~60代に楽しむのが◎。

「月20万円以上も黒字を出しているのですから、これからは家計簿で『使うため』の予算も立てましょう」。

今の家計なら4万円のレジャー費予算をとっても20万円の黒字。貯蓄と十分両立できる。

「遠出するときは2~3カ月分を貯める、など工夫するといいですね。使いすぎたと思ったら、翌月を引き締めて調整すればOK。家計簿は、節約だけでなく、お金をうまく使うためのものでもあるのです」

【ポイント】
家計簿でレジャーに使える予算を決め、思う存分楽しみましょう!

『毎日かんたん ゆうゆう家計簿2026』発売!

毎日かんたん ゆうゆう家計簿2026

800円 主婦の友社

畠中雅子さん監修。シンプルで家計簿の習慣がない人でもつけやすい構成です。続けていくとお金の流れがつかめるようになります。貯蓄額やローン残高もかんたん整理。日記代わりになるフリースペースや、日々の暮らしに役立つコラムも充実。老後資金に不安がある人におすすめです。 

※詳細は以下のボタンより

▼あわせて読みたい▼

>>【78歳、ひとり暮らし】老後資金は500万円、毎月の収入10万円。この先暮らしていける? FPがアドバイス >>64歳「毎月10万円の赤字続き…。子や孫の援助をしたいけど、どうすれば?」FPが家計簿を診断! >>【73歳・ひとり暮らし】「赤字家計だけど施設入居も大丈夫?」ファイナンシャルプランナーが診断!

イラスト/タナカユリ 取材・文/横田頼子

※この記事は「ゆうゆう」2026年1月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

画面トップへ移動