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50代からの【お金との賢い向き合い方】「貯める・残す」以上に大事なことは?

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横田頼子

「あればあるだけ安心」ではない! お金を貯め込むことにもリスクがある

資産が多いと、詐欺や儲け話でだまされやすい

「『お金はいくらあってもいい』と言う人がいますが、本当にそうでしょうか。資産を持ちすぎると、詐欺に狙われやすくなる。実際、証券口座が勝手に使われたり、より増やそうと欲張ってあやしい儲け話で資産を失ったりした人を何人も見ました」

資産が多い=幸せではない。「困らない程度の資産があって、自分が好きなこと、大事なことに楽しく使って死んでいけることこそ、幸せだと思います」

子どもがいるから「財産を残して 突然死んでも大丈夫」ではない

子や孫に残すなら、生前贈与ですっきりと

「子どもがいるから、お金を残しても問題ない」は間違い。

「生前に財産の処分をしなかったために、家族がもめるケースは多々。家庭裁判所で遺産を巡って争われる案件は、76%が遺産額5000万円以下の家庭。子や孫を応援したいなら、進学などの節目に生前贈与を。残りは自分が好きなことにすっきり使えば、トラブルもありません」

※2022年度「司法統計」

人生における役割は年齢とともに変わり、お金の使い方も変化する

高齢になるほど役割が減って、支出も減少する

年金生活に不安を覚える人は、家計を現役時代のままとらえていることが多い。実際は高齢になるほど家計は縮小。子が巣立つと親の役割、親が亡くなると子の役割というように、役割を終えるたび支出は減る。 

先々の漠とした不安のために、楽しみを制限してお金だけが残る人生はさみしい限り。

「好きなことを楽しみ、思い出が心を満たす人生を目指して」

人生は計画どおりにはいかない。計画が変わったら、シミュレーションし直せばOK

過剰に心配するより、現実的かつ柔軟な対応を

将来のマネープランを予測していても、物価が上がったり、臨時出費があったりと、計画どおりにはいかないもの。

「旅行なら宿のランクを下げる、食費が高いなら食材のムダをなくすなど、やりくりの方法はあります。過剰に心配するより、現実的かつ柔軟に対応して。再びシミュレーションして、ズレを修正すればいいだけです」

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イラスト/あらいのりこ

※この記事は「ゆうゆう」2026年1月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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