50代・60代・70代【お金の上手な使い方】とは？ FP・井戸美枝さんがの悔いのない人生を送るための提言

60代後半

人生を楽しめる黄金期。お金を上手に使って趣味を極めて

まだまだ元気で活動的な60代後半は、人生を楽しめる黄金期。好きなことを極めるために、お金を使いましょう。行きたいところ、やりたいことの先延ばしは禁物。旅行にしても、元気な今なら自由に歩き回り、好きなものが食べられて、高価なツアーでなくても十分に楽しめます。

また、自分が心地よく楽しめる暮らしのため、使わないものは処分を。新しく買うものは後々を考え、「自分で運んで捨てられる大きさのもの」を選びましょう。住み替えをするなら、体力のあるこの時期までに。

ワンポイントアドバイス

65歳からは無料の施設などをどんどん利用して！

60代以降の人生を充実させるため、知っておきたいのが無料の施設。

「公立の美術館、植物園などは65歳以上無料が多く、有料の場合も格安に。旅行や外出が好きでも、毎回お金はかけられません。ひとり気ままに散歩しながら、無料の施設に立ち寄るのは楽しいもの。お気に入りのコースをつくってもいいですね」

70代以降

満足してお金を使い切る方法を考えて、今すぐ実行を

体が動くうちに、自分の意思でお金を使い切る方法を考えたい時期。子や孫に資産を残したいなら、早めの生前贈与を。習い事や趣味はマイペースに続け、体力が許す範囲で旅行なども楽しみたいもの。相談されたり頼られたりする年齢でもありますから、外に出て人と関わることが喜びにもつながります。

ファッションも、「人からどう見られるか」から解放される年齢に。「派手かな」と躊躇していた色やデザインも、好きなら迷う必要はナシ。自分中心の装いを思い切り楽しみましょう。

ワンポイントアドバイス

平均寿命より健康寿命を意識して、やりたいことは今すぐに

日本人の健康寿命は男性がおよそ72歳、女性は75歳。

「平均寿命より健康寿命を意識して、やり残したことには今すぐチャレンジを。逆に、何となく続けてきた習慣はすっぱりやめるとき。「クレジットカードじまい」「車じまい」「年賀状じまい」など、自分が不要と思えることを整理すると、気持ちが前向きになれます」

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イラスト／あらいのりこ

※この記事は「ゆうゆう」2026年1月号（主婦の友社）の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。