ザ・タイガース復活ライブの裏話。【79歳・瞳みのるさんのターニングポイント#4】人生は何度でも初期化できる!
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藤岡眞澄
人生は“初期化”する、とは?
——現在は、2014年に結成した「瞳みのる&二十二世紀バンド」で精力的にライブ活動をされていますね。
洋楽もやるし、「ザ・タイガース」時代の曲もやります。もちろんオリジナル楽曲も演奏しますが、歌詞はもっぱら僕が書いています。
実は、何らかのかたちで音楽をやりたい、と考え始めたのは、定年が見え始めたころ。転機は55歳のときだったと思います。
——誰もがこれから先の人生を考えて、一度立ち止まる時期ですね。
そのころ、学校が休みの時期には中国でマンションを借りて生活していたんです。退職したら、中国でおでん屋をやるのもいいな、なんてぼんやり考えていました。
そんな中国生活でよく耳にしていたのが、日本の唱歌としておなじみの『旅愁』。日本人は日本の歌だと思っているのと同じように、中国人も中国の歌だと思っている。でも、ルーツはアメリカの曲だったんです。知りませんでした。
そこから勉強欲が湧いて、唱歌をライフワークにしよう、音楽に関わっていこうと思いました。
——「♪ふけゆく 秋の夜~」ですね。
日本の詩は失礼ながらお粗末だけれど、中国の詩は七言絶句や七言律詩のように韻を踏んでいて、ストーリーもあって見事。
だから、僕の作る詞も、韻を取り入れてリズムを大切にしたり、伝えたい思いをきちんと表現するようにしてます。
子どもの頃、唱歌が大好きだった兄が、僕にライフワークを授けてくれたのかもしれませんね。最近は、寝る前に詞を1つ書かないと、寝つけなくなりました。
——瞳さんのブログ(瞳みのるオフィシャルブログ Powered by Ameba)には、「詞」と「食事」が毎日更新でアップされています。たまに、息子さん用のごはんも紹介されていますが、評判は?
息子はいま小学校1年生なんですが、評判は全くの空振りです。何もわかっちゃいないな、とは思うけれど、腹も立たない。
再婚して、72歳のときに生まれた子どもですけれど、子どもは歳をとってから持つべきだ、と思いました。若い頃の子育てと違って、今は物事を俯瞰して観られるから、何も焦ることはありません。
——73歳にして、改めて父親としての人生を始める。その勇気と決断力がすばらしいですね。
僕は、人生は何歳でも、何度でも“初期化”できると思っているんです。
「ザ・タイガース」を辞めたのも“初期化”、離婚したのも“初期化”、定年前に退職したのも“初期化”、シングルライフを止めたのも“初期化”… “初期化”してゼロからまた始めればいい。
人生は断捨離の連続。“初期化”してこそ、次のステップに進めるんだと思います。50代、60代なんて、まだまだこれからです。
瞳みのるさん Profile
瞳みのる●ひとみ・みのる
1946年、京都府生まれ。ザ・タイガースのドラマーとして67年にデビュー。71年のグループ解散後は、高校復学を経て慶應義塾大学文学部中国文学科へ。修士課程へ進み、教員免許を取得する。その後、慶應義塾高等学校教諭として中国語・漢文を担当し、2010年に退職。11年からはミュージシャンとしての活動を再開し、瞳みのる&二十二世紀バンドなどで精力的に活動中。
瞳みのるオフィシャルサイト
瞳みのるオフィシャルブログ
瞳みのるさんのターニングポイント④
人生は何歳でも、何度でも“初期化”できると思っています。タイガースをやめたのも、定年前に仕事を辞めたのも、離婚したのも、シングルライフをやめたのも、すべて初期化。初期化してこそ次のステップに進める。50代、60代なんて、まだまだこれからです。
撮影/柴田和宣(主婦の友社)
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