【豊臣兄弟!】戦国×青春!? 豊臣秀長(仲野太賀)・秀吉(池松壮亮)兄弟の絆、そして二人の恋の行方は?
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志賀佳織
第4回「桶狭間!」
そして第4回のタイトルは、ズバリそのもの「桶狭間!」である。信長が天下統一への足掛かりを固めることになった、歴史的な転換点となった戦いだ。
永禄三(1560)年5月19日未明、信長はついに出陣する。義元の首を狙うためにはその居所を正確に突き止める必要があり、難航した。信長は、丸根砦を任せている佐久間盛重(金井浩人)に賭けてみようと重臣らに告げる。しかし、その後、佐久間盛重が丸根砦で討ち死にしたことが知らされる。どよめく一同に、信長はこう続ける。「案ずるな。盛重の首が、われらにまことに義元の居場所を教えてくれたのじゃ。今、義元を守る兵はたった5000の兵じゃ。われら一丸となり一気に奇襲をかける」。空にはトンビが低く飛んでいるのが見えた。「天運はわれにあり。目指すは今川義元の首ただ一つ。桶狭間じゃ!」
間もなく雨が降り始めた。激しい雨の中、織田の軍勢は桶狭間へ進軍する。そして、激しい戦闘が始まった。どんどん人が槍で突き殺される様に、動けなくなる初陣の小一郎。その中、一瞬、敵と戦う城戸の背中が見えた。「千載一遇じゃ」と藤吉郎は弓を手にするが、小一郎は体当たりで制する。城戸を失うのは、味方にとって痛手が大きいと判断したのだ。
そのとき、二人の背後にいた今川の兵が、槍に突かれて倒れる。槍を投げたのは城戸で、実は藤吉郎たち兄弟を狙ったのだが外れたというのだ。驚きと怒りが込みあげてくる二人だが、次の瞬間、城戸は背後から襲われて、あっけなく命を落としてしまう。と同時に、織田の軍勢から喜びの声が上がる。「今川義元の首を討ち取ったのじゃぁ!」。織田勢は勝利したのだった。
帰り道、小一郎は呆然としながらつぶやく。「ぎりぎりまで戦支度をせずに、敵を領内におびき寄せたこと、佐久間盛重様の首が運ばれるのを見越して、義元の居所を突き止めたこと、そして敵を油断させ、大軍勢を二つに分かれるように仕向けたこと。すべては殿様の計略じゃ。大したお方じゃ」
翌日、首実検(誰の首であるか確かめること)が行われた。藤吉郎と小一郎も、今川の侍大将の首を討ち取ったとして信長より名を呼ばれる。藤吉郎は、実はそれは自分たちではなく、城戸の手柄であると正直に告白するが、信長は藤吉郎に足軽組頭(あしがるくみがしら)を命じ、「木下藤吉郎秀吉」という名も与える。そして小一郎についても、「こたびの戦、お主の助言なくして勝つことはなかったかもしれぬ」と、自身の近習(きんじゅう)として仕えよと命じるが、小一郎はそれを固辞する。
「わしは兄に従い、兄とともに殿にお仕えしとうございます! その代わりと申しては何ですが、銭をいただきとうございます」。承知した信長は、銭とくだんの草履を差し出した。「草履は片方だけでは何の役にも立たん。互いに大事にいたせ」
初陣を経て、侍の洗礼を受けた小一郎が、独自の視点で兄の陰となり日向となり支えていく様子が描かれ始めたこの2回。世に知られた草履のエピソードも、ひねりが加えられて、新たな気持ちで眺められたのも嬉しい。いわゆる「戦国もの」とは一味違う、人間ドラマをこれからも楽しみにしたい。
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