60代は迷っている場合じゃない——和田秀樹さんが説く、年代別「腹のくくり方」
女性の「80歳の壁」は分厚いといいます。夫の世話・介護などからくるストレス、家族を亡くした寂しさ、さらに自身の健康問題……。その壁を乗り超え、その先の高齢期を楽しみ尽くすために、今から何ができる? 和田秀樹さんの話題の書籍『女80歳の壁』(幻冬舎刊)から、一部抜粋してお届けします。第4回は、年代別「腹のくくり方」。
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>>孤独死も悪くない?【和田秀樹さん】大往生を叶える生き方の秘密がすごい!大往生 スタートラインは 60代
“人間の医療と尊厳”の問題は、そのまま大往生にもつながります。
大往生も終末期医療も、死ぬ間際の話ではなく、60代ぐらいから始まっていると思うからです。「今後はどう生きるか」を選択するのが60代だと思うのです。
寿命は多少短くなるかもしれないが、我慢をせず、納得しながら生きるか?
寿命は少し延びるかもしれないが、あれこれ我慢しながら生きるか?
“腹をくくる”という言い方がしっくりくるかもしれませんね。
60代で腹をくくる——。
早い人なら40代、50代で腹をくくってもいいかもしれません。
70代なら迷わず、80代ならさっさと腹をくくるべきです。
と言われても、自分の命に関わることなので、容易には決断できませんよね。
なので、長年、高齢者医療に携わった者からのアドバイスを記しておきます。
例えば、40〜50代の場合、「医者の言うことを聞いても、確率的にわずかに長生きできるかもしれない」という程度です。よくて4〜5年の違いでしょう。でもこの年代は子供のいる人も多いので「医師の指示に従う」という選択をしがちです。私も、子供が成人するまでは元気に働くのが親の責任、と思っていましたから。いまでは娘たちも結婚し、お役御免になったので、好きに生きています(笑)。
60代は、「医療的なケア」より「精神的な安定」のほうが、長生きの確率は高くなると思います。我慢してストレス状態で生きるより、やりたいことをして好きに生きたほうが病気になりにくい。病気になっても治りやすいのです。
70〜80代は、医者の言うことを聞いても、寿命は変わりません。よくても数か月から1〜2年の違いでしょう。でも、この間に元気でいられる保証はありません。病院のベッドに寝たきり、ということもあり得るわけです。
