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60代は迷っている場合じゃない——和田秀樹さんが説く、年代別「腹のくくり方」

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和田秀樹

長生きは “正しい”よりも 楽しいを

前にもお話ししましたが、日本は「がんで死ぬ国」です。

がんを撃退するには、免疫力を上げなければなりません。それなのに、わざわざ免疫力を下げるような暮らしをしているのです。

肉はダメ、塩分はダメ、お酒もたばこもダメ、と楽しみが奪われたら、免疫力は落ちるばかり。結果的に、がんになりやすい体になってしまいます。

肉食も、味の濃い食事も、お酒もたばこも、心臓病のリスクを上げる、という“負の一面”があります。でも、全面的に悪いわけではありません。幸福感を高めて免疫力を上げるという“正の一面”もあるのです。

つまり、どちらを選択しながら生きるのか、という問題です。

極端に言えば、「医者の指示を聞いてがんで死ぬ」か、「好きに生きて心臓病で死ぬ」か、という問題でもあるのです。

あるいは、「医者の言うことを聞いて、わずかに長生きする」か、「好きに生きて、わずかに早死にする」か、ということでもあります。

本当にそうなるかは、わかりません。なぜなら、日本では、大規模比較調査をしたことがないからです。「かもしれない」というレベルの話でしかないのです。

医者は正しいことを言う、と思うのは早計です。もちろん、あえてウソを言ってるわけでもありません。ただ“不完全な情報”を信じて医療を行っているにすぎないのです。それは心に留めておいていいと思います。

どちらを選ぶにしても、不完全な情報しかないのですから、自分で決めるしかありません。言い方は悪いですが“一か八か”です。

それなら「好きに生きるほうがいいのでは?」というのが私の提案です。私が正しいとは言いません。ただ、私の話に分があるとするなら、高齢者医療の現場に35年もいることでしょう。経験上から言うと、節制してしょぼくれて生きている人より、好きに生きている人のほうが、元気に長生きしているのです。

※この記事は『女80歳の壁』和田秀樹著(幻冬舎刊)の内容をウェブ記事用に再編集したものです。

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