「本物の素材でできた服は、気に入ったら擦り切れるまで着る」“本物を長く”を貫く、南仏暮らしの69歳アンティーク商
体型に変化がないからこそ長年着られるお気に入り
骨董の仕事で体を動かし、旬の食材で体を整える。クリスティーヌさんの体型は長年ほとんど変わらないそうで、何年も前に気に入った服が今も現役というのも、納得です。
「一日があっという間に過ぎていく。修復と掃除だけで、時間がとけていくの。だからファッションに時間はかけられないけれど、自分に合うものを見極めて、気に入ったものを長く大事に着ています」
服選びで大切にしているのは、カットの美しさと素材の質。新品よりも古着を好み、天然素材のものを選びます。
「古い服の方が、仕上げも生地もずっと丁寧。シンプルで、着心地が良いと思います。本物の素材でできているものを、気に入ったら、擦り切れるまで着続けます」
古いものを大切に使い続ける。それはアンティークへの向き合い方と、まったく同じ。食にも、衣にも、暮らしのすべてに、「本物を、長く」という姿勢が静かに貫かれています。
実は、今回クリスティーヌさんの撮影をした、在仏日本人の安田佑輔さんは、お店から車で1時間の場所に住んでいます。初めてお店を訪れたときには、まるで魔法にかかったようだったと言います。
古いものたちが語りかけてくるような空間にすっかり魅了された安田さんが、翌日すぐに「ライブ配信をしませんかと声をかけてくれたの。その申し出が、日本との扉を開けてくれました」
それ以来、2人は時折インスタライブを開催しています。
「自分の人生を、大きな冒険にしてください。情熱を持って、プロジェクトを持って。謙虚に、でも開かれた心で。道すがら出会う人々とチャンスに、ちゃんと耳を傾けて。全ては必然。扉を開けば、そこにはいつも、楽しい驚きが待っています」
と、クリスティーヌさん。
アフリカの大地と太平洋の島で育ち、好きな仕事に出会い、中世の家に一目惚れし、インスタグラムで日本とつながった。振り返れば、クリスティーヌさんの人生のすべては、この言葉通りに動いてきたようです。
「年齢は、扉を閉じる理由にはならないのよね」
69歳の彼女が、その生き方で証明し続けています。
Profile
クリスティーヌ・カーズさん
フランス南西部生まれ。子ども時代をアフリカや南太平洋の島で過ごし、16歳で再び家族でフランスに。1990年代に古物商として独立。約20年前よりフランス南西部の村Saint-Antonin-Noble-Val(サンタントナン・ノーブルヴァル)でアンティーク店「Entre Cour et Jardin(アントル クー エ ジャルダン)」を営む。中世の元商家を修復し、住居兼店舗として暮らす。家族は成人して独立したお嬢さんが二人。現在69歳。
インスタグラム:entrecouretjardin_3
インスタライブ:mimizu_brocante
撮影/安田佑輔 @mimizu_france @mimizu_brocante
▼あわせて読みたい▼
>>子育て後に夢を実現。南仏の小さな村で現役、69歳アンティーク商が語る「人間に本当に必要なものは、実はとても少ない」 >>【2026最新】日本で買えないフランス・パリのお土産おすすめ30選|雑貨やお菓子 >>フランスのスーパーで手に入るお土産&パリのスーパー使いこなし術