【石黒賢さん】学芸会で“木”しかやったことない全くの素人から俳優に。「つまづくのは当たり前と思っているからへこたれない」
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恩田貴子
5月9日に開幕する舞台『ハムレット』に出演する石黒賢さん。俳優として長くキャリアを重さねるなか、初出演となる“シェイクスピア作品”に挑む思いとは? 3回にわたってお届けします。
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>>【石黒賢さん】「みんなで行くぞ!」っていう現場の感じがたまらなく好き。僕が体育会気質だからかな…舞台『ハムレット』5月開幕毎年ひとつ、新しいことを。今年のテーマは「シェイクスピア」
「毎年ひとつ、新しいことを始めるんです」
そう楽しげに話す石黒賢さんの声には軽やかさがある。野菜作り、サーフィン、ピアノ、タップダンス……。これまで挑戦してきたものを挙げるだけで、彼の好奇心の幅がわかる。
今年選んだのは「スペイン語」と「シェイクスピア」。スペイン語については、「特に理由はないんだけど(笑)。いつか旅先で使えたらなって」と肩の力が抜けている。では、シェイクスピアは?
「5月から舞台『ハムレット』に出演することも、きっかけのひとつではあります。ただ、長く携わっているウィンブルドンテニスの番組の取材でイギリスに行くと、現地の友人たちとの会話にシェイクスピアがよく出てきていたんですよね。会話の端々に作品のセリフを引用したりして。イギリス人にとって、シェイクスピアってそれくらい生活に根づいているものなんだなと、前から興味を持っていました」
ハマったら抜け出せない。その意味がわかるように
興味はあったものの、どこか敷居が高い——。そんな印象を持っていたという、シェイクスピア作品。ところが『ハムレット』の台本を読み進めるうちに、その先入観は崩れていった。
「この年齢になって、人間というものが少しはわかるようになってきたからなのか、登場人物たちの言動がリアルに感じられるんです。『こういうことあるよな』『なくはないよね』って。セリフを口にすると、さらにその思いは強まります。言葉って、感情が生まれた瞬間に出るものですよね。逆に、何も考えずにふっと出る言葉もあれば、準備して口にする言葉もある。このセリフはどっちなんだろう……? そうやって一語一語を精査していく作業は、本当に時間がかかる。でも、クローディアスの心情を想像するのがおもしろくてね。先輩たちが『シェイクスピアは一度やるとハマるよ』と言っていた理由が、少しわかってきた気がします」
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