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「人生から逃げている気がする」高校生の息子を心配する母へ。美輪明宏さんの“見守る”人生相談

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美輪明宏

2026年6月、老衰のため91年の生涯を閉じた美輪明宏さん。人間関係の悩み、老いへの不安、生き方への迷い——。どんな相談にも、愛と人生への深い洞察をもって向き合ってきました。朝日新聞beの連載「悩みのるつぼ」から、美輪さんの回答をまとめた『ほほえんで生きるための人生相談』の一部をお届けします。第3回は、勉強をしない高校生の息子を心配する女性からの相談です。

【相談】息子が人生から逃げている(女性・50代)

高校1年生の息子は中学時代、学校の成績が中くらいでしたが少し努力して実力よりもややレベルの高い高校に受かりました。そのため高校では、ほぼ底辺の成績です。

個別指導の塾を紹介して通ってはいますが、前向きに勉強せず、定期テスト対策や学校の宿題以外は「勉強する気がしない」と言って、帰宅後は自室で音楽を聴いたりネット動画を見たりして過ごしています。親に話すのはJポップのグループや芸人さんの話題ばかりです。

人生のことを考える時期なのに逃げてばかりいるようで、このままでは高校に通わなくなり引きこもりに向かうのではと心配です。部活も続け、気の合う友人はいるようですが、心に響く友人はいないようです。

私は苦労して大学を卒業し、子育てと仕事を両立させてきました。息子の境遇は私が高校生のときよりも恵まれており、歯がゆさを感じます。主人も息子との関わり方が分からないようで、ほとんど会話せず「なるようになる」と言います。

息子が神経を病まないよう、励ます程度で厳しい態度を取らないよう気をつけていますが、恥ずかしながら私自身も仕事を含め人生が順調とは言えず、これ以上、息子についての心配が大きくなると私が病んでしまいそうです。生きていてくれればよいと明るく努めていますが、心の底ではとても心配です。

「人生から逃げている気がする」高校生の息子を心配する母へ。美輪明宏さんの“見守る”人生相談(画像2)

幸せの秘訣は「笑顔」と「感謝」。『ほほえんで生きるための人生相談』(朝日新聞出版)

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