植物の香りが恋しくなるのは、休みたいサイン?「芳香蒸留水」で心地よく整える
ハーブを蒸留すると、植物の香りをぎゅっと閉じ込めた「芳香蒸留水」ができるのをご存じですか? 香りを楽しむだけでなく、毎日の暮らしにもいろいろ使えるのが魅力! 南阿蘇を拠点に活動する芳香療法家・菊池友来(ゆき)さんの新刊『蒸留ではじめるハーブのある暮らし』(世界文化社)からご紹介します。第1回は、「芳香蒸留水で不調はよくなる?」という気になる疑問について。
「芳香蒸留水で不調はよくなりますか」
「芳香蒸留水で不調はよくなりますか」
そんな問いかけをいただくことがあります。
私は、芳香蒸留水を暮らしに取り入れることだけでも、結果として十分不調の改善につながることがあるとお伝えしています。
香りの情報は鼻から脳へ瞬時に届き、自律神経や感情、記憶と関わる領域に働きかけます。そのため、気持ちが落ち着き、心身が休息モードへ切り替わりやすくなります。
香りが得意なのは、不調を直接治すことではなく、人が本来持っている治癒力を発揮しやすい状態へ導くことです。芳香蒸留水は、その香りを最も穏やかな形で日常に取り入れられる植物の恵みです。
肌に吹きかけたり、空間にスプレーしたりすることで、植物の香りが感覚をやさしく刺激し、睡眠の質や気分の安定、リフレッシュにつながることも少なくありません。
フランスでは、症状や目的に応じたレシピの中で、精油と同等の重要性を持って扱われていますが、本格的な療法としてでなくても、日常のケアとして芳香蒸留水を取り入れることで、変化を感じる方もいます。
ローズウォーターで更年期のドライマウスがやわらいだり、メリッサやネロリで睡眠や気分のゆらぎが落ち着いたりといった例があります。私自身も、カモミールやペパーミントの芳香蒸留水を胃腸のケアとして日常的に取り入れています。
