疲れがとれないのは、コロナブルーのせい? 和田秀樹先生に聞く、【withコロナ時代を上手に生き抜く】6つの秘訣と3Sとは
「寝ても疲れがとれない」という声が多いマチュア世代。とくにコロナ以降、なんとなくいつも疲れを感じていませんか? 私たちはこれからの時代とどう向き合えばいいのでしょう。withコロナ時代の生き方の秘訣を、精神科医の和田秀樹先生に伺いました。
Withコロナ時代を上手に生き抜くヒント「行動編」
日本人は道徳に忠実。それは美徳でもあるのですが、理由も目的も効果もはっきりしないまま、漫然と自粛生活の日々が長く続くと、体やメンタルは疲労困憊してしまいます。コロナブルーを軽減するアクションには、どんなことがあるでしょうか。自粛生活やマスクの日々でもできるコロナブルーから抜け出す6つのアクションをご紹介します。
1 コロナ禍以前にやりたかったことに挑戦
コロナ禍が始まる前に「自分がしたかったこと」をリストにして、今できることから1つずつトライしてみませんか。「自粛」の中で人生を空費せず、1人ひとりが「自分の生き方を取り戻す」気持ちになることが大事です。
2 太陽の光を浴びる
心のバランスを整える作用があるセロトニンは、太陽の光を浴びると分泌します。そもそも日本人のセロトニン分泌量は世界最少クラスという研究結果があるのに、ステイホーム生活でさらに不足しています。うつ病予防のためにも外出しましょう。
3 マスクを適度に外す
マスクを長時間着用していると、自分が吐き出した二酸化炭素を多く吸い込んでいるので、血中二酸化炭素の濃度が上昇して頭痛などを引き起こします。人がいない場所に移動してマスクを外し、深呼吸して新鮮な空気を吸いましょう。
4 肉を意識的に食べる
イライラしているときは交感神経が優勢な状態で、不眠や食欲不信になることがあります。そんなときは肉を食べて「セロトニン」を補給。セロトニンは、肉にも含まれるアミノ酸の一種。運動不足になりがちなコロナ禍に特に意識して食べたい食材です。
5 十分な睡眠をとる
普段は温厚な人でも、睡眠不足が続くと怒りっぽくなります。加えていろいろと制限が多い日々の中、人は神経過敏になりがちです。体の疲れは脳の疲れでもあります。睡眠時間を確保して、脳の疲れをしっかりとることが大切です。