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【大人の友達づきあい】愚痴や興味のない話をうまく終わらせるには?【人間関係】

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更新日

ゆうゆう編集部

大人になってからの友達づき合いは互いに尊重し合うことが、関係を長続きさせる秘訣でもあります。愚痴ばかりの会話に辟易したときの切り替え方、気が進まない誘いへの断り方などをコミュニケーション・インストラクターの杉山美奈子さんにお聞きしました。

CASE 1

職場の友人は趣味が同じで話は合うのですが、愚痴が多くて。興味のない話をさっさと終わらせるにはどうしたら?

●話は聞きながらもそれ以上、広げないこと

多少の愚痴は聞くのも友達。ひとまず「そうなんだ」と無難な相づちで話を聞きます。

話を盛り上げる「本当?」「ひどい!」の相づちや、「でも」と相手を否定する言葉は禁物。

ひととおり話を聞いたら、「ところで」と話題を変えましょう。

用事があって早く切り上げたい場合は、正直に理由を話して立ち去るほうがベター。
そわそわしながら中途半端に聞くと、かえって相手の不満のもとに。

それ以上、話を広げないためのひとこと

「この後、〇〇があるから、別のときに……」
「そういえば」「ところで」
「実は私も話したいことがあって……」

CASE 2

自慢話や愚痴は嫌がられると知ってはいますが、たまには自慢したり愚痴ったりしたいです。自慢っぽく、あるいは愚痴っぽく聞こえない切り出し方はある?

●「少しだけ聞いてほしい」 と正直に切り出して

愚痴がひとつもない人間なんていないもの。愚痴や自慢も上手に言えれば、親しみがもてて仲よくなるきっかけにもなります。

大事なのは相手を不快にさせないこと。

愚痴なら「すぐ終わらせるからちょっとだけ愚痴を言っていい?」、自慢話なら「嬉しいことがあったから、あなたに聞いてもらいたいんだけど」と正直に、さらりと切り出してみましょう。

相手が受け入れてくれたら手短に話します。「うんうん」と聞いてくれるからといって調子に乗らないこと。

嬉しいことを一緒に喜んでくれたり、長すぎる愚痴をいさめてくれたり、そんな友達関係ができるといいですね。

CASE 3

友人からの気が進まない誘い。 これきりにならないよう、 また誘ってもらえる断り方を知りたい。また、 相手の負担にならない誘い方があれば 教えてください

●お誘いのお断りは 3ステップが基本

これきりにしたくない相手からの誘いを断るには3ステップで伝えるといいですね。

①誘ってくれたことへの感謝
②断る理由
③「また誘ってね」
という次につなげる言葉。

基本的に返事は早いほうがいいですが、重要なお願い(サークルの責任者を依頼されるなど)の場合は、その場で断らず、「一日時間をいただけますか」とあえて時間をおいたほうがよいことも。

こちらから誘う場合は、「楽しくてもう少し話したいんだけど、一杯だけそこのカフェでお茶しない?」というように、誘う理由や詳細を明らかにしましょう。「30分くらいならいいですよ」と相手も判断しやすくなります。



※この記事は「ゆうゆう」2023年1月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

監修者

コミュニケーション・ インストラクター

杉山美奈子

すぎやま・みなこ●コミュニケーション・ インストラクター、キャリアカウンセラー。文筆業の他、大学などで話し方や聞き方など、コミュニケーション法を教える仕事も。ベストセラーの『暮らしの絵本 話し方のマナーとコツ』(学研プラス) をはじめ、気持ちの伝え方に関する著書・監修書多数。

すぎやま・みなこ●コミュニケーション・ インストラクター、キャリアカウンセラー。文筆業の他、大学などで話し方や聞き方など、コミュニケーション法を教える仕事も。ベストセラーの『暮らしの絵本 話し方のマナーとコツ』(学研プラス) をはじめ、気持ちの伝え方に関する著書・監修書多数。

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