温活のためにまず取り組みたいのは? どの部位を動かすと効率的? 石原新菜先生の【冷えとり講座】
冷えとりのために真っ先に取り組みたいのは、運動の習慣づくり。体を動かして、筋肉を動かすことで体から熱が生じ、冷えを解消します。特に下半身を動かすと効率的。まずは1日おき&30分を目標に体を動かしましょう。教えていただくのは、温活ドクター、石原新菜先生です。
自分で熱をつくる「発熱ボディ」を目指そう!
体を温めるために最も効果的な方法は「筋肉を動かす」こと。筋肉が、体温の約40%をつくっているので、運動で筋肉を動かせば、自家発電のように体の中から熱をつくることができて、体温が上がるのです。
それだけでなく、基礎代謝を上げる、むくみをとる、血糖値を下げる、血圧を安定させるなど、筋肉には重要な役割がたくさんあります!
筋肉の7つの役割
1 体温を上げる
3 むくみをとる
2 基礎代謝を上げる
4 血糖値を下げる
6 ストレスに強くなる
5 血圧を安定させる
7 気分をよくする
有酸素運動は毎日か1日おきに!
筋肉を動かすエネルギーに酸素を使う有酸素運動は、ウオーキングやジョギング、スイミングなど、比較的筋肉への負荷が軽い運動のこと。血流促進やダイエット効果も期待できます。一方、短時間に強い負荷のかかる運動は、酸素が使われないため、無酸素運動と呼ばれます。有酸素運動は、毎日か1日おきに行うのが理想です。
【ウオーキング】
歩幅をやや大きくとり、気持ちよく感じる速さで最低20~30分歩く。かかとから着地を。
【スイミング】
水圧で血行が促進し、リラックス効果がもたらされる。クロールが効率的。下半身を鍛えるなら平泳ぎを。
下半身を鍛えるとポカポカ体質に
体の筋肉の75%が下半身についているため、スクワットやダイナミックフラミンゴ、もも上げ、腹筋といった方法で、下半身を動かすと、効率よく熱をつくり出せます。負荷をかけるほど、筋肉は発達するので「ちょっとつらいな」と思うまで行うのがポイント。負荷をかけるには、回数を増やす、重さをつけるといった方法があります。
【スクワット】
足は肩幅より広めに開いて、息を吸いながらしゃがみ、息を吐きながら立ち上がる。
【ダイナミックフラミンゴ】
片方の手を壁につけて片足で立ち、1分間キープ。50分のウオーキングと同じ負荷に。
【もも上げ】
背すじを伸ばし、片方ずつ太ももを引き上げる。左右各10回を5~10セットが目安。