【ガーデニング】来年も咲いてくれる多年草「ユリ」の魅力。エレガントからキュートまで
公開日
更新日
光武俊子
エレガントで香りもよい大輪の花。ユリは切り花で楽しむものと思っていませんか? Non! Non! ユリは一度植えたら来年も咲いてくれる多年草 多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。 原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。
エレガントの極み! ユリはどんな花?
ユリは北半球の温帯地域に分布する球根植物。日本にはヤマユリやササユリ、テッポウユリやオトメユリなど、15種類が自生しています。欧州にもユリはありますが、シーボルトが伝えた日本のユリはその美しさで、明治時代に欧州向け輸出の代表格にまでなったそう。 ピートモスは、寒冷地の湿地に生える水ゴケが堆積し、腐食化した土のことです。酸性で無菌に近く、ブルーベリーなど酸性を好む植物の栽培に適しています。
当時輸出されたのは球根です。ユリの球根は「ユリ根」として古くから食用にされ、生薬としても利用されてきました。チューリップなどより大型で、乾燥に弱いためピートモス
日本原産のユリからはそれぞれの魅力を生かし、多くの園芸品種 品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。 品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。 八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。 品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。
・アジアティック・ハイブリッド(スカシユリ系):オニユリやヒメユリなどを交配。黄色やオレンジ色の反り返る花弁が特徴で、香りはない。5月下旬~6月上旬に開花。日当たりを好む。
・オリエンタル・ハイブリッド(オリエンタル系):ヤマユリやカノコユリなどを交配。花弁が反り返る大輪で、しべが長い。華やかで芳香がある。7月中~8月中旬に開花。‘カサブランカ’が有名。明るい半日陰を好む。
・ロンギフローラム・ハイブリッド(テッポウユリ系):テッポウユリやタカサゴユリを元に交配。花弁が筒状やラッパ形になり、かすかに香って白色中心。6月中~下旬に開花。日当たりを好む。
販売されている園芸品種
また、近年はボリュームのある八重咲き
キュートな魅力もたっぷり! おすすめ原種ユリ7選
多くの園芸品種 品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。 原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。
<日本の原種 原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。
強い香りと大きな花で存在感たっぷり【ヤマユリ】
本州の日陰がちの斜面などに自生します。花径20㎝にもなる大きな花は強い香りを放ち、薄暗い山林でも目立ちます。1~2mに伸びる茎先に1~10輪の花を開花。落葉樹の下などに植えつけるとよいでしょう。連作障害が出やすいため、数年ごとに植え替え。
反り返る大きな花弁がふわふわと【カノコユリ】
四国や九州の一部から台湾などに分布。くるんと反り返る花弁がかわいらしく、濃いピンクや白の花に斑点が入ります。草丈1~1.5mほどで、花径約10㎝の花をおもに下向きに咲かせます。西日の当たらない明るい日陰に、堆肥や腐葉土をすき込んで植えつけましょう。
鮮やかな花色が視線を引きつける【オニユリ】
日本の夏の野山でよく見られます。鮮やかなオレンジ色の花弁に斑点が入る花を、1~2mの茎にたくさん吊り下げて遠くからでも目立ちます。オニユリは葉のつけ根に、脇芽 脇芽とは、植物の茎と葉の間(葉のつけ根)から出てくる新しい芽のことで、腋芽(えきが)ともいいます。これを摘み取ることで主枝の生長を促すことができます。
スターリリーと呼ばれる星形の花【ヒメユリ】
日本や朝鮮半島、中国北部などに分布。「姫百合」だけに花径は5~8㎝、草丈も30~100㎝と小ぶりです。可憐な濃いオレンジ色の花が愛されますが、自生種は絶滅危惧種に指定されています。高温多湿が苦手なので、夏に涼しい乾燥気味の場所に植えつけましょう。